【10月29日 AFP】12-13イングランド・プレミアリーグは28日、第9節の試合が各地で行われ、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)は3-2でチェルシー(Chelsea)に勝利した。

 マンチェスター・ユナイテッドはハビエル・エルナンデス(Javier Hernandez)の物議を醸すゴールにより、敵地スタンフォード・ブリッジ(Stamford Bridge)で9人となったチェルシーから劇的な勝利を収めた。

 この勝利でアレックス・ファーガソン(Alex Ferguson)監督率いるマンチェスター・ユナイテッドは、ロベルト・ディ・マッテオ(Roberto Di Matteo)監督が指揮を執る首位チェルシーとの勝ち点差を1に縮めたが、ブルース(チェルシーの愛称)はマーク・クラッテンバーグ(Mark Clattenburg)主審の判定に怒りを抑えきれずにいる。

 前半4分のダビド・ルイス(David Luiz)のオウンゴール、前半12分のロビン・ファン・ペルシー(Robin Van Persie)の得点で2点を先行されたチェルシーは、その後盛り返して前半44分にフアン・マヌエル・マタ(Juan Manuel Mata)、後半8分にラミレス(Ramires Santos do Nascimento)が得点を決めて同点とした。

 しかし、同18分にブラニスラフ・イヴァノヴィッチ(Branislav Ivanovic)がアシュリー・ヤング(Ashley Young)へのファウルでこの試合2枚目のイエローカードを受けて退場となった。

 それ以上に意見が分かれる判定は、その5分後にフェルナンド・トーレス(Fernando Torres)に出された2枚目のイエローカードだった。主審はジョニー・エヴァンズ(Jonny Evans)と交錯したトーレスのシミュレーションを取ったが、リプレイ映像は両選手に接触があった可能性を示した。そのためチェルシーのベンチは判定に怒りを露わにし、両陣営がタッチライン際で激しい口論を繰り広げる事態となった。

 そして追い討ちをかけるように同30分、マンチェスター・ユナイテッドはオフサイドポジションにいたエルナンデスが、至近距離から決勝ゴールを挙げた。(c)AFP/Ian Winrow