【7月26日 AFP】国際サッカー連盟(Federation Internationale de Football AssociationFIFA)のジョセフ・ゼップ・ブラッター(Joseph Sepp Blatter)会長は25日、イングランド・プレミアリーグのトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)に所属するギャレス・ベイル(Gareth Bale)が負傷を理由にロンドン五輪を欠場したにもかかわらず、自チームの親善試合に出場したとして処分を科される可能性があると語った。

 ブラッター会長は、イングランドサッカー協会(Football AssociationFA)が正式な訴えを起こせば、8月12日までに行われるトッテナムの全試合出場禁止処分をベイルに科す意向を示した。

 ウェールズ代表で23歳のベイルは、ロンドン五輪の英国代表に選出されたものの、6月のトレーニング中に背中を負傷して同代表から離脱した。しかしながらベイルは、24日に行われた米メジャーリーグサッカー(MLS)のロサンゼルス・ギャラクシー(Los Angeles Galaxy)とのプレシーズンの親善試合に出場し、得点を挙げる活躍を見せた。

 現時点で、スチュアート・ピアース(Stuart Pearce)監督率いる英国代表を統括するFAや、英国五輪協会(British Olympic AssociationBOA)はコメントを残していない。

 ブラッター会長は英通信社プレス・アソシエーション(Press Association、PA)に対し、「原則として、クラブが代表に招集された選手を送り出さなければ、FIFAはその選手を五輪期間中は出場禁止処分にする。今のところそうすべきだという意見はFIFAに来ていないが、代表として出場しないのであれば、出場禁止処分を科す可能性は十分にある。協会から訴えがあれば、すぐに決定を下す」とコメントしている。(c)AFP