【7月17日 AFP】イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)が南アフリカを熱狂させている。

 ユナイテッドが親善試合2試合を行う南アフリカツアーを発表すると、ウェイン・ルーニー(Wayne Rooney)ら主力選手が参加しないにも関わらず、チケットが飛ぶように売れている。

 リオ・ファーディナンド(Rio Ferdinand)主将率いるユナイテッドは、16日に南アフリカ入りし、18日にダーバン(Durban)で南アフリカ1部リーグのアマズルFC(AmaZulu FC)と、21日にはケープタウン(Cape Town)で同リーグのアヤックス・ケープタウンFC(Ajax Cape Town FC)と親善試合を行なう。 

 欧州選手権2012(Euro 2012)に召集されたイングランド代表のルーニー、フィル・ジョーンズ(Phil Jones)、ダニー・ウェルベック(Danny Welbeck)、フランス代表のパトリス・エヴラ(Patrice Evra)、ポルトガル代表のナニ(Luis Cunha aka Nani)は休養期間のためツアーには参加しない。
 
 また、ロンドン五輪に召集されているベテランのライアン・ギグス(Ryan Giggs)とスペイン代表のダビド・デ・ヘア(David de Gea)も五輪準備のため帯同しない。

 さらにネマニャ・ビディッチ(Nemanja Vidic)やクリス・スモーリング(Chris Smalling)、ダレン・フレッチャー(Darren Fletcher)が負傷や病気による療養中で、アレックス・ファーガソン(Alex Ferguson)監督が率いる主力メンバーにはファーディナンドやポール・スコールズ(Paul Scholes)、ハビエル・エルナンデス(Javier Hernandez)ら数名しか残っていない。

 そんな状況でもユナイテッドの試合のチケット売り上げは関係なく、試合運営側は、モーゼス・マヒダ・スタジアム(Moses Mabhida Stadium)で行われるアマズルFC戦はすでに高額の数千席が残っているのみとしている。

 南アフリカではプレミアリーグの多くの試合がテレビで生中継されているため熱狂的なファンも多く、試合前日に行われる公開練習を見学できる1万1千枚のチケットも完売だという。

 大きな注目を集めるのは、ドイツ・ブンデスリーガ1部のボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)でリーグ2連覇などに貢献する成功を収め、今夏の移籍市場でユナイテッドに加入した香川真司(Shinji Kagawa)だ。

 ユナイテッドは南アフリカでの2試合を終えた後、中国で同国スーパーリーグ(1部)の上海申花(Shanghai Shenhua)と親善試合を行う。その後ヨーロッパに戻り、ノルウェーのオスロ(Oslo)でバレレンガIF(Valerenga IF)と、スウェーデンのイエーテボリ(Gothenburg)でスペイン1部のFCバルセロナ(FC Barcelona)と、ドイツでブンデスリーガのハノーバー96(Hanover 96)と親善試合を予定している。(c)AFP/David Legge