【7月12日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)のアンドレ・ビラス・ボアス(Andre Villas-Boas)監督は、チェルシー(Chelsea)時代に苦しんだことで得た教訓が、新たなクラブでの成功に役立つだろうと語った。英スカイ・スポーツ(Sky Sports)が伝えた。

 ビラス・ボアス監督は、チェルシーの指揮官就任後約8カ月で解任された後、スパーズ(Spurs、トッテナムの愛称)のハリー・レドナップ(Harry Redknapp)前監督の後任に就いた。

 チェルシー時代に失敗を犯したと認めたビラス・ボアス監督は、スパーズの一員としてロンドン(London)に戻り、二の舞を演じないよう決心している。

「人は常に経験から学ぶもの。チェルシーでの経験は成功という観点からは満足できるものではなかったが、私の仕事としては非常に満足のいくものだった」

「自分がしてきたことが間違いだったかもしれないということに気が付き、クラブの中では適切な時に正しい人を信用しなければならないことを学んだ」

「私の評判を立て直すのが目標ではなく、トッテナムをタイトル争いに引き戻すことが目標。クラブは2008年から何も勝ち得ていないからね」

 一方でビラス・ボアス監督は、十分な言い値であれば、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)やスペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)が狙うルカ・モドリッチ(Luka Modric)の売却を考慮するだろうと語った。

「いろいろなクラブからの興味を受けているということが、彼が重要であることを示している。クラブはルカの野心や進んでいこうとする意志を尊重していると言って差し支えない。彼も自分がクラブを前に進めるための重要な選手であることを心得ている。どのクラブも納得できるような合意に達するまで交渉は続いていくだろう」

 また、トッテナムは11日にかつてクラブに所属していた元ドイツ代表シュテファン・フロイント(Steffen Freund)氏がアシスタントコーチに就任すると発表している。(c)AFP