【7月4日 AFP】イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)は3日、米証券取引委員会(SEC)に新規株式公開(IPO)の申請を行った。上場により資金を調達し、米投資家による2005年のチーム買収以降に膨らんだ負債の返済に充てたい考えだ。

 SECに提出された申請書によると、調達額は1億ドル(約80億円)と計画しており、また調達資金の全額を負債の返済に充てるとしている。

 最近の報道によると、クラブは以前、香港(Hong Kong)かシンガポールで調達額10億ドル(約800億円)のIPOを計画していたが頓挫している。

 世界有数の人気を誇るマンチェスター・ユナイテッド。米国の投資家で富豪のグレーザー(Glazer)家による買収については、2005年当時から反対の声が上がっていた。2010年には、その経営手法および10億ポンド(約15.5億ドル、約1250億円)まで膨らんだ負債に業を煮やし、ファンらが大規模な抗議行動を起こしている。

 ただ過去2年間については、負債額も減っている。11-12シーズンは、リーグタイトルを僅差で逃しているにもかかわらず、収益は上向きだという。(c)AFP