【6月23日 AFP】イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)は22日、日本代表の香川真司(Shinji Kagawa)と4年契約で正式に合意したと発表した。

 同日にメディカルチェックを受けた香川について、マンチェスター・ユナイテッド(以下ユナイテッド)のアレックス・ファーガソン(Alex Ferguson)監督は、同選手がイングランドの強豪で成功することを確信しているとコメントした。

 ファーガソン監督は「シンジは人々を興奮させる若手ミッドフィルダー(MF)で、優れた技術と洞察力、得点能力を備えている。ユナイテッドに来ることを選択してくれてとても嬉しい。彼はユナイテッドのスタイルに向いているので、すぐにでもチームに影響を与えるだろう。一緒に戦うことを楽しみにしている」とコメントした。

 11-12シーズンのプレミアリーグで、優勝を目前にしながらも最終節で同地区のライバルであるマンチェスター・シティ(Manchester City)にタイトルを譲ることになったユナイテッドにとって、香川の加入はチーム力を高めることになる。

 アラブ首長国連邦(UAE)の投資会社がチームオーナーであり余る資金力を持つマンチェスター・シティと、ロシアの大富豪ロマン・アブラモビッチ(Roman Abramovich)氏がオーナーを務め、先日ユナイテッドとのエデン・アザール(Eden Hazard)獲得争いを制した11-12シーズンの欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2011-12)覇者チェルシー(Chelsea)の存在により、移籍市場でのファーガソン監督の技量は不安視されていた。

 現在ダレン・フレッチャー(Darren Fletcher)が大腸炎のため療養中で、アンデルソン(Anderson Oliveira)の健康状態にも不安が残るユナイテッドは、11-12シーズンの途中から現役復帰したポール・スコールズ(Paul Scholes)と、ベテランのライアン・ギグス(Ryan Giggs)との契約を1年延長したものの、中盤の補強が必要とされていた。

 11-12シーズンの香川は、所属していたドイツ・ブンデスリーガ1部のボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)で公式戦17得点を記録し、チームの国内リーグ2連覇に貢献した。

 また、香川はロンドン五輪に出場する日本代表メンバーに選出されなかったため、ユナイテッドがプレシーズン中に予定している南アフリカと中国への遠征ツアーに参加するとみられる。

 香川は「これは僕がとても楽しみにしていた挑戦になります。プレミアリーグは世界最高のリーグであり、マンチェスター・ユナイテッドは強豪クラブです。本当に刺激的な出来事で、チームに合流してプレーするのが待ち遠しいです」とコメントした。(c)AFP