【6月14日 AFP】イングランド・プレミアリーグのトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)は14日、約4シーズンに渡ってチームを率いたハリー・レドナップ(Harry Redknapp)監督が退任すると発表した。

 トッテナムのダニエル・レビー(Daniel Levy)会長は、「私とクラブ幹部にとって簡単な決断ではなかった。ハリーは彼の経験と手腕を最も必要としていた時期にクラブへ来てくれた。今回の決定は、ハリーのクラブでの仕事ぶりが物足りなかったからではなく、彼の功績と貢献に感謝している」と声明を発表した。

 以前はポーツマス(Portsmouth)を率いていたレドナップ監督は、2008年にプレミアリーグの下位に低迷していたトッテナムの指揮官に就任した。

 2012-13シーズン終了後に契約満了を迎えるレドナップ監督は、クラブとの複数年の契約延長を望んでいたが、同監督の去就問題がチームを不安定にしたと考えているレビー会長が提示した延長期間は12か月だったとされており、延長交渉は決裂した。

 レドナップ監督は「スパーズで有意義な時間を過ごし、その実績を誇りを思っています。クラブを去ることになったのはとても残念に思うが、選手、スタッフ、そしてファンの素晴らしいサポートに感謝しています」とコメントしている。

 ファビオ・カペッロ(Fabio Capello)氏がイングランド代表監督を辞任した直後に、ファンとメディアから後任候補の最有力に挙げられながらも、最後はロイ・ホジソン(Roy Hodgson)氏にその座を譲っていたレドナップ監督は、2011-12シーズンのプレミアリーグでレビー会長が設定したリーグ4位以内の目標を達成していた。

 通常ならばリーグ4位のトッテナムに12-13シーズンの欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2012-13)出場権が与えられるが、同じロンドン(London)に本拠地を置くライバルのチェルシー(Chelsea)が11-12シーズンの欧州チャンピオンズリーグを制覇したため、トッテナムは12-13シーズンの同大会出場資格を失っていた。(c)AFP