【5月24日 AFP】イングランドサッカー協会(Football Association、FA)は23日、11-12イングランド・プレミアリーグの最終節で、2度の暴力行為を見せたクイーンズ・パーク・レンジャーズ(Queens Park Rangers、QPR)のジョーイ・バートン(Joey Barton)に対し、12試合の出場停止処分を下した。

 過去にもピッチ内外で問題を起こしている29歳のバートンは、11-12シーズン最終第38節のマンチェスター・シティ(Manchester City)戦で受けたレッドカードで4試合の出場停止となり、その後に見せた暴力行為で8試合の処分が追加された。バートンには7万5000ポンド(約935万円)の罰金も科されている。

 バートンは最終節の試合中にマンチェスター・シティのカルロス・テベス(Carlos Tevez)にひじ打ちを行い、レッドカードで退場処分となると、直後にはセルヒオ・アグエロ(Sergio Aguero)に膝蹴り、ヴィンセント・コンパニー(Vincent Kompany)に頭突きを見舞った。この一連の行為でバートンは、所属するQPRからも事情聴取を受けることになっている。

 今回の一件を担当したFAのモーリス・アームストロング(Maurice Armstrong)規律委員長は、「順守すべきルールがある中で、あのような振る舞いはイングランドのサッカーに対するイメージを損なうものだ。特にあの試合は、シーズンの頂点を決する重要な一戦であり、世界中で数百万の人が注目していた」とコメントしている。

 バートンは追加された処分を不服として異議を申し立てを行ったが、FAは「バートンの暴力行為はレッドカードを提示された後に行われたため、審判の管轄外となる。バートンはアグエロに対する暴力行為は認め、コンパニーへの頭突きは否認しているが 規律委員会は2件とも有罪と断定する」として、同選手の申し立てを却下している。(c)AFP

【関連記事】
英プレミアリーグで長期出場停止処分が下された過去の事例