【5月23日 AFP】イングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)に所属するコートジボワール代表のディディエ・ドログバ(Didier Drogba)が22日、6月末の契約満了をもってクラブを退団することを発表した。

 ドログバは19日に行われたバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)との欧州チャンピオンズリーグ2011-12(UEFA Champions League 2011-12)決勝で、試合終盤に同点ゴールを決め、その後に行われたPK戦では最後のキッカーを務めるなど、チームの悲願だった欧州制覇に貢献した。

 チェルシーの公式ウェブサイトでドログバは、「様々な憶測に終止符を打ち、チェルシーを退団することになった。とても難しい決断であり、これまで得た功績はとても誇りに思っているが、新たなる挑戦の時が来たと思う」とコメントしている。

 2004年にフランス・リーグ1のオリンピック・マルセイユ(Olympique de Marseille)からチェルシーに加入したドログバは、これまで341試合に出場しクラブ歴代4位となる通算157得点を記録しており、欧州カップ戦で挙げた通算34得点はクラブ歴代最多となっている。

 また、チェルシーに8シーズン在籍したドログバはプレミアリーグで3回、FAカップ(FA Cups)で4回、カーリング杯(Carling Cup)で2回の優勝を経験しており、チャンピオンズリーグ優勝を含めると10個のタイトルを獲得している。

 プレミアリーグのシーズン得点王に2度輝いているドログバは、「チームとしてたくさんの成果を挙げ、ほとんどのトロフィーを手にしてきた。チャンピオンズリーグ制覇はクラブとサポーター全員にとって特別な瞬間で、優勝に貢献できたことを誇りに思う」と話している。

 続けてドログバは、「この機会に(チェルシーのオーナー)ロマン・アブラモビッチ(Roman Abramovich)氏をはじめ、チームメイトやクラブに関わるすべての人に感謝を述べたい。また、私のことを愛し続け、支えてくれたサポーターにも心からありがとうと言いたい。別れを告げることになるが、チェルシーの成功を祈っているし、ずっと私の心の中にある」とコメントした。(c)AFP

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