マンチェスター・シティ、劇的な逆転勝利で44年ぶりのリーグ優勝
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【5月14日 AFP】11-12イングランド・プレミアリーグは13日、最終第38節の試合が各地で行われ、マンチェスター・シティ(Manchester City)はロスタイムに2点を挙げて3-2でクイーンズ・パーク・レンジャーズ(Queens Park Rangers、QPR)に逆転勝利し、44年ぶりのリーグ優勝を飾った。
神経質な出足を見せたシティは前半40分、ヤヤ・トゥーレ(Yaya Toure)からのボールを受けたサイドバックのパブロ・サバレタ(Pablo Zabaleta)がうまく持ち込み、先制点を挙げた。
このゴールで安堵し、優勝パーティーの準備を始めたシティだったが、後半3分にジョレオン・レスコット(Joleon Lescott)のミスからQPRのジブリル・シセ(Djibril Cisse)に独走を許すと、同点弾を許した。
それでも、同10分にQPRのジョーイ・バートン(Joey Barton)がボールと関係のないところでシティのカルロス・テベス(Carlos Tevez)に肘打ちしてレッドカードを受け退場処分となり、シティの優勢は揺るがないかのように見えた。バートンは、ピッチを去り際にセルヒオ・アグエロ(Sergio Aguero)に膝蹴りをしたため、長期の出場停止処分を受ける可能性がある。
ホームアドバンテージを生かして攻めたシティだったが、同21分、左サイドからカウンターアタックを仕掛けたアルマン・トラオレ(Armand Traore)のクロスにジェイミー・マッキー(Jamie Mackie)が頭で合わせ、10人のQPRに2-1とリードを許してパニックに陥った。
耐えようもない緊張感の中、シティは悪夢の記憶となりうる敗戦を喫するかと思われたが、ロスタイムを2分経過したところでエディン・ジェコ(Edin Dzeko)が同点弾を決めると、さらにQPRの守備陣のマークを外したアグエロがこれ以上は想像できないドラマティックな決勝点を挙げ、ここ数シーズンで最もスリリングな優勝争いに終止符を打った。
シティのロベルト・マンチーニ(Roberto Mancini)監督は「最後の数分間は信じられない。この優勝はサポーターのものだ。彼らはそれに値する。こんな勝ち方は信じられないくらい素晴らしい。こんな終わり方は見たことない。チャンスは多くあったし、私たちは優勝に値する。ファンタスティックだ。44年経ったいま、このタイトルを全てのサポーターにささげる。クレイジーなシーズン、クレイジーな最後の数分間だった」とコメントした。
また主将のヴィンセント・コンパニー(Vincent Kompany)は「人生最高の時だと言っておきたいけど、きょうみたいなことは2度とごめんだ。マンチェスターで奇跡が起こった。今回だけは道のこちら側でね」と語り、歓喜のクライマックスで緊張感から開放されたと明かした。
■ユナイテッドは連覇ならず
一方、敵地スタジアム・オブ・ライト(Stadium of Light)でマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)がウェイン・ルーニー(Wayne Rooney)の挙げた得点でサンダーランド(Sunderland AFC)に1-0と勝利し、選手たちは連覇のために十分な仕事を遂げたと信じていたが、試合終了後の喜びはつかの間だった。
アグエロの終了間際の決勝点のニュースが入ると、笑顔を見せていたユナイテッドの選手は信じられないといった様子をみせ、重い足取りでピッチを後にした。
試合後にユナイテッドのアレックス・ファーガソン(Alex Ferguson)監督は「誰も予想していなかった。誰もがシティが勝つと思っていたが、30分間10人のQPRを相手にして、5分間のロスタイムを役立てた。だが、シティのリーグ優勝を祝福する。長期の戦いだ、誰が優勝しようとそれに値する。試合終了後、選手たちは結果を知らなかった。いまは本当に残念がっている。きょうは私たちの番ではなかった」とコメントを残した。
■QPRが残留、ボルトンが降格
QPRはシティに敗れたものの、ボルトン・ワンダラーズ(Bolton Wanderers)がストーク・シティ(Stoke City)と2-2で引き分けたため、プレミアリーグ残留を決めた。
同日行われた試合で全て順位が確定し、アーセナル(Arsenal)は3-2でウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン(West Bromwich Albion、WBA)に勝利し3位、フラム(Fulham)に2-0で勝ったトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)が4位となった。
しかしながらトッテナムは、欧州チャンピオンズリーグ2011-12(UEFA Champions League 2011-12)決勝に残ったチェルシー(Chelsea)が優勝した場合、欧州チャンピオンズリーグ2012-13(UEFA Champions League 2012-13)の出場権を手にすることはできない。
そのチェルシーは降格したブラックバーン・ローバーズ(Blackburn Rovers)に2-1で勝利している。
またニューカッスル(Newcastle United)は1-3でエバートン(Everton)に敗れて4位への挑戦を終え、リバプール(Liverpool FC)は0-1でスウォンジー・シティ(Swansea City)に黒星を喫しシーズンを意気消沈して終えた。(c)AFP/Rob Woollard
神経質な出足を見せたシティは前半40分、ヤヤ・トゥーレ(Yaya Toure)からのボールを受けたサイドバックのパブロ・サバレタ(Pablo Zabaleta)がうまく持ち込み、先制点を挙げた。
このゴールで安堵し、優勝パーティーの準備を始めたシティだったが、後半3分にジョレオン・レスコット(Joleon Lescott)のミスからQPRのジブリル・シセ(Djibril Cisse)に独走を許すと、同点弾を許した。
それでも、同10分にQPRのジョーイ・バートン(Joey Barton)がボールと関係のないところでシティのカルロス・テベス(Carlos Tevez)に肘打ちしてレッドカードを受け退場処分となり、シティの優勢は揺るがないかのように見えた。バートンは、ピッチを去り際にセルヒオ・アグエロ(Sergio Aguero)に膝蹴りをしたため、長期の出場停止処分を受ける可能性がある。
ホームアドバンテージを生かして攻めたシティだったが、同21分、左サイドからカウンターアタックを仕掛けたアルマン・トラオレ(Armand Traore)のクロスにジェイミー・マッキー(Jamie Mackie)が頭で合わせ、10人のQPRに2-1とリードを許してパニックに陥った。
耐えようもない緊張感の中、シティは悪夢の記憶となりうる敗戦を喫するかと思われたが、ロスタイムを2分経過したところでエディン・ジェコ(Edin Dzeko)が同点弾を決めると、さらにQPRの守備陣のマークを外したアグエロがこれ以上は想像できないドラマティックな決勝点を挙げ、ここ数シーズンで最もスリリングな優勝争いに終止符を打った。
シティのロベルト・マンチーニ(Roberto Mancini)監督は「最後の数分間は信じられない。この優勝はサポーターのものだ。彼らはそれに値する。こんな勝ち方は信じられないくらい素晴らしい。こんな終わり方は見たことない。チャンスは多くあったし、私たちは優勝に値する。ファンタスティックだ。44年経ったいま、このタイトルを全てのサポーターにささげる。クレイジーなシーズン、クレイジーな最後の数分間だった」とコメントした。
また主将のヴィンセント・コンパニー(Vincent Kompany)は「人生最高の時だと言っておきたいけど、きょうみたいなことは2度とごめんだ。マンチェスターで奇跡が起こった。今回だけは道のこちら側でね」と語り、歓喜のクライマックスで緊張感から開放されたと明かした。
■ユナイテッドは連覇ならず
一方、敵地スタジアム・オブ・ライト(Stadium of Light)でマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)がウェイン・ルーニー(Wayne Rooney)の挙げた得点でサンダーランド(Sunderland AFC)に1-0と勝利し、選手たちは連覇のために十分な仕事を遂げたと信じていたが、試合終了後の喜びはつかの間だった。
アグエロの終了間際の決勝点のニュースが入ると、笑顔を見せていたユナイテッドの選手は信じられないといった様子をみせ、重い足取りでピッチを後にした。
試合後にユナイテッドのアレックス・ファーガソン(Alex Ferguson)監督は「誰も予想していなかった。誰もがシティが勝つと思っていたが、30分間10人のQPRを相手にして、5分間のロスタイムを役立てた。だが、シティのリーグ優勝を祝福する。長期の戦いだ、誰が優勝しようとそれに値する。試合終了後、選手たちは結果を知らなかった。いまは本当に残念がっている。きょうは私たちの番ではなかった」とコメントを残した。
■QPRが残留、ボルトンが降格
QPRはシティに敗れたものの、ボルトン・ワンダラーズ(Bolton Wanderers)がストーク・シティ(Stoke City)と2-2で引き分けたため、プレミアリーグ残留を決めた。
同日行われた試合で全て順位が確定し、アーセナル(Arsenal)は3-2でウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン(West Bromwich Albion、WBA)に勝利し3位、フラム(Fulham)に2-0で勝ったトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)が4位となった。
しかしながらトッテナムは、欧州チャンピオンズリーグ2011-12(UEFA Champions League 2011-12)決勝に残ったチェルシー(Chelsea)が優勝した場合、欧州チャンピオンズリーグ2012-13(UEFA Champions League 2012-13)の出場権を手にすることはできない。
そのチェルシーは降格したブラックバーン・ローバーズ(Blackburn Rovers)に2-1で勝利している。
またニューカッスル(Newcastle United)は1-3でエバートン(Everton)に敗れて4位への挑戦を終え、リバプール(Liverpool FC)は0-1でスウォンジー・シティ(Swansea City)に黒星を喫しシーズンを意気消沈して終えた。(c)AFP/Rob Woollard