【2月10日 AFP】イングランドサッカー協会(Football AssociationFA)のデビッド・バーンスタイン(David Bernstein)会長は9日、ロンドン(London)のウェンブリー・スタジアム(Wembley Stadium)で記者会見を行い、29日のオランダ代表との親善試合でスチュアート・ピアース(Stuart Pearce)氏がイングランド代表の指揮を執ることを発表した。

 U-21イングランド代表チームの監督を務めるピアース氏は、8日にファビオ・カペッロ(Fabio Capello)氏が代表監督を辞任したことを受け、オランダ代表との親善試合で同国代表Aチームを暫定監督として率いることになった。

 カペッロ氏は、イングランド・プレミアリーグのクイーンズ・パーク・レンジャーズ(Queens Park RangersQPR)に所属するアントン・ファーディナンド(Anton Ferdinand)に人種差別発言を行ったとして起訴されているチェルシー(Chelsea)のジョン・テリー(John Terry)から代表チームの主将の座を剥奪したFAの決定を不服とし、約4か月後に開幕する欧州選手権2012(UEFA Euro 2012)を前にイングランド代表監督の座から退いた。

 元イングランド代表のディフェンダー(DF)で、カペッロ氏の下でアシスタントコーチを務めていたピアース氏は、ロンドン五輪で英国代表の監督を務めることが決まっている。

 記者会見に臨んだバーンスタイン会長は「スチュアート・ピアース氏がオランダ代表との親善試合でイングランド代表の指揮を執る。彼は組織の内外での経験を豊富に持っており、U-21代表チームでは監督を務め、カペッロ氏と一緒に働いていた時期もある。私はスチュアートに大きな信頼を置いている」と語った。

 またバーンスタイン会長は、現在の優先事項はイングランド代表チームの新監督を任命することだとコメントを残している。

 カペッロ氏の後任には、トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)で指揮官を務めるハリー・レドナップ(Harry Redknapp)氏が最有力候補とされている。(c)AFP

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