【1月7日 AFP】6日に行われたイングランド・FAカップ2011-12(FA Cup 2011-12)3回戦で、観客がオールダム・アスレチック(Oldham Athletic)の選手に人種差別的な発言を行った疑惑が上がり、リバプール(Liverpool FC)が新たな人種差別問題の中心となった。

 リバプールはすでに、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)のパトリス・エヴラ(Patrice Evra)への人種差別的な発言により、所属するルイス・スアレス(Luis Suarez)が8試合の出場停止と罰金を言い渡されている。

 リバプールの本拠地アンフィールド(Anfield)で行われた試合の終盤、オールダムのトム・アデイェミ(Tom Adeyemi)は目に涙を浮かべた様子を見せ、リバプールの主将スティーブン・ジェラード(Steven Gerrard)からなだめられた。

 英紙ガーディアン(Guardian)電子版は目撃者の証言として、スアレスが描かれたTシャツを着たリバプールのサポーターが、アデイェミに対し人種差別発言を行ったと報じている。

 リバプールは試合後、「試合の後半に起きた事例について、両クラブおよび当局が調査中を行っている。当局とともに緊密に調査を続け、実際に何が起きたかを事細かに立証し、追加の声明を発表する」としている。

 また、オールダムのポール・ディコフ(Paul Dickov)監督は、「(アデイェミが)あれほど声を上げるのを全く見たことが無い。彼があのような反応を示したのは、明らかに何かを言われたからだ」とコメントしている。

 試合はリバプールが5-1でオールダムに勝利し、4回戦進出を決めている。(c)AFP/Neil Johnston

【関連記事】
リバプールが快勝で4回戦へ、FAカップ
スアレス、人種差別発言容疑で8試合の出場停止処分
リバプール、スアレスの出場停止処分を受け入れ