【1月4日 AFP】イングランド・プレミアリーグのリバプール（Liverpool FC）は3日、ルイス・スアレス（Luis Suarez）が受けた8試合の出場停止処分に異議申し立てを行わないと発表した。

　処分は即刻で施行され、スアレスは同日行われた第20節のマンチェスター・シティ（Manchester City）戦を欠場している。試合は0-3でリバプールが敗れた。スアレスは、マンチェスター・ユナイテッド（Manchester United）のパトリス・エヴラ（Patrice Evra）に対し人種差別発言を行ったとして、処分を科されていた。

　同試合前にリバプールとスアレスはともに声明を発表したが、謝罪や罪を認める文言が含まれておらず多くの批判を受けている。

　発表された声明文でスアレスは、「この数週間、自分に関して語られていたことにとても困惑している。全て真実からかけ離れている。母国では「ネグロ（negro）」という言葉は一般的で、敬意を欠いたものではなく、人種差別的なものではない。これまで言われていることは全て間違いだ」と主張している。

　リバプールのケニー・ダルグリッシュ（Kenny Dalglish）監督はクラブの決定を支持し、スアレスを全面的に支援すると語った。

　スアレスがエブラに対して発言したと認めた「ネグロ」という単語に関してダルグリッシュ監督は、「私は言語の専門家ではではないが、彼らに尋ねてみれば、スアレスの母国のウルグアイでは全く問題ないという答えが返ってくるだろう。誰もが読めるように我々は声明文を記し、ルイスも素晴らしい声明を書き上げた。我々は彼を支援する」としている。

　また、クラブの選手が第17節のウィガン（Wigan Athletic）戦でスアレスを支持するシャツを着用したことについてダルグリッシュ監督は、「仲間が困っていれば助けるものだ。真実を知っていて、それが正しいなら支持するものだろう。チームメイトへの支持を示したいのなら、それに何の問題があるのか」と擁護する姿勢を見せている。

　スアレスの試合出場が可能となるのは2月6日のトッテナム・ホットスパー（Tottenham Hotspur）戦となる見込みとなっている。(c)AFP/Ian Whittell

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