【12月29日 AFP】イングランドサッカー協会(Football Association、FA)は28日、5日に行われたイングランド・プレミアリーグ第14節の試合で、フラム(Fulham)のサポーターに挑発的な行為をとったとして、リバプール(Liverpool FC)のルイス・スアレス(Luis Suarez)に対し、1試合の出場停止処分と2万ポンド(約240万円)の罰金を科した。

 スアレスは自身の行為を認めており、30日に本拠地アンフィールド(Anfield)で行われるプレミアリーグ第19節のニューカッスル(Newcastle United)戦を欠場することになる。

 FAはまた、同試合でミッドフィールダー(MF)のジェイ・スピアリング(Jay Spearing)が退場処分となった際に選手を管理できなかったとして、リバプールにも2万ポンドの罰金を科した。

 FAは声明で「リバプールに2万ポンドの罰金処分を科し、今後について警告しました。クラブは処分については認めているものの、罰金については異議を申し立てを行っていました。しかし、28日の聴聞会で処分は下されました。スアレスはフラム戦での不適切行為を認めているため、1試合の出場停止処分は即座に執行されます。また、スアレスにも2万ポンドの罰金処分が科されます」と発表している。

 スアレスは20日にもマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)戦でパトリス・エヴラ(Patrice Evra)に人種差別発言をしたとして、8試合の出場停止処分が科されている。この決定を不服とし、スアレスの支援を表明しているリバプールには14日間の上訴期間が与えられており、処分執行は現在保留されている。

 26日に行われたブラックバーン・ローバーズ(Blackburn Rovers)戦を1-1で引き分けたケニー・ダルグリッシュ(Kenny Dalglish)監督率いるリバプールは現在リーグ6位につけており、欧州チャンピオンズリーグ2012-13(UEFA Champions League 2012-13)出場圏内まで勝ち点3差としている。(c)AFP