【7月15日 AFP】サッカー、イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティ(Manchester City、以下シティ)に所属する元フランス代表のパトリック・ビエラ(Patrick Vieira、35)が14日、現役引退を表明した。シティは、ビエラがクラブのフットボール・デベロップメント・エグゼクティブ(Football Development Executive)に就任すると発表している。

 セネガル生まれのビエラは、アーセナル(Arsenal)で3度のリーグ優勝と4度のFAカップ(FA Cup)制覇を経験、シティ移籍後にはクラブの35年ぶり戴冠となったFAカップ2010-11(FA Cup 2010-11)でトロフィーを手にした。

 また、フランス代表としては107試合に出場し、98年のW杯フランス大会と2000年の欧州選手権(Euro 2000)で優勝を果たしている。

 ビエラは「私にとってこの役割は素晴らしく、新たな挑戦です。この機会を与えてくれたマンチェスター・シティにとても感謝しています。プレーすることとは違った仕事について、多くを学ばなければなりませんが、そのための経験豊富なスタッフがここにはいますし、クラブのこれからの成功に大きな貢献ができるという自信を持っています」と語っている。

 クラブ側によると、ビエラの新たな役職は「英国および国外におけるクラブの社会貢献プログラム遂行の支援や、シティの商業パートナーとの密接な業務など多岐に渡る役割」を伴うとしており、「プラット・レーン・コンプレックス(Platt Lane complex、クラブのユース年代の練習施設)での若手選手の育成活動」に携わるとしている。

 ビエラは、96年にイタリア・セリエAのACミラン(AC Milan)からアーセナルに加入、後にキャプテンを務め、2003-04シーズンには無敗でプレミアリーグを終えて、「無敵」と称されたチームの一員として活躍した。アーセナル退団後はユベントス(Juventus)に移籍、八百長のために後に剥奪されたものの、2005-06シーズンにリーグ優勝を味わった。その後加入したインテル(Inter Milan)では怪我に苦しんだビエラは、2010年1月にシティに入団していた。(c)AFP