【5月23日 AFP】イングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)は22日、0-1で敗れたエバートン(Everton)との10-11シーズンのリーグ最終戦後に、カルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)監督の解任を発表した。

 チェルシーは以下のような声明を発表した。

「チェルシー・フットボール・クラブは本日(22日)、カルロ・アンチェロッティの退団を発表する。オーナーと役員会は、カルロの2009年7月の監督就任以降の貢献と、クラブ史上初の2冠獲得を含めた業績に感謝している。しかしながら、今シーズンのパフォーマンスは期待を下回るもので、来季への準備を前にした今が、監督交代の良いタイミングだと考えている。チェルシーの長期的目標とその抱負に変わりは無く、新監督の人選に全力を挙げていく」

 イタリア・セリエAのACミラン(AC Milan)で指揮を執った経験を持つアンチェロッティ監督は、就任初年度に2冠を達成したものの、今シーズン中盤にはスランプに陥ってここ15シーズンではクラブ史上最悪の成績を残すなどし、連覇のチャンスをのがした。

 エバートン戦後のインタビューでアンチェロッティ監督は「これから私は休暇です。どれほどの休暇になるか分かりませんがね。(チェルシー側との)ミーティングの予定はありませんが、来週にはあるでしょう。何が起こるか待たなければなりません。クラブに対して言うことは何もありません。この2年間の私の仕事で彼らは判断できますから」と語り、翌週にチェルシーの首脳陣と自身の将来に関する話し合いが持たれるとの見方を示した。

 英ブックメーカー(賭け屋)、ウィリアム・ヒル(William Hill)は、アンチェロッティ監督の後任人事の本命にポルトガルリーグのFCポルト(FC Porto)を率いるアンドレ・ビラス・ボアス(Andre Villas-Boas)監督を挙げている。(c)AFP/Rob Woollard