【12月16日 AFP】イングランド・プレミアリーグのトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)は15日、6万人収容の新スタジアムの完成予想図を初公開しファンに未来を垣間見せた。

 新スタジアムに加え、レジャー施設や公共スペースや住宅の建設を織り込んだ大開発はノーサンバーランド・デベロップメント・プロジェクト(The Northumberland Development Project)と名づけられ、トッテナムの現在の本拠地ホワイト・ハート・レーン(White Hart Lane)の近郊を開発地域としている。

 シーズンチケットの購入するための待機リストに約2万2000人が名を連ねているトッテナムは、3万6000人強を収容できるホワイト・ハート・レーンより大きなスタジアムの必要性を認識しているが、同時にクラブのルーツである土地から近い場所にとどまることを熱望していた。

 トッテナムのダニエル・レビー(Daniel Levy)会長は、新スタジアムは「ファンが体感することを第1に」していることを強調している。

 レビー会長は「建築家へのブリーフィングでは、欧州で最高クラスの1つになるような象徴的なスタジアムをデザインするよう伝えた。最大の優先事項は現在のスタジアムにある素晴らしい雰囲気を、最先端技術の設備を提供する世界レベルのスタジアムで再び築くことだ。これは単に収容人数だけを念頭においているのではなく、サポーターが可能な限りピッチに近い位置で見れるようスタジアムをデザインすることを意味する。我々のファンは、英国内の比較可能などのスタジアムよりもピッチに近いことに気付くであろう。このデザインはファンが体感することを最優先している」と語っている。

 また、新スタジアムではクラブミュージアムや店舗からも利益が生まれれることになり、スパーズ(Spurs、トッテナムの愛称)は2009年に正式な計画書の提出を予定している。

 トッテナムは11月に収入が1億300万ポンド(約128億円)から1億1480万ポンド(約184億円)に増え、年間の負債総額は1460万ポンド(約18億円)で、この中には新スタジアムの用地取得料も含まれていることを発表している。(c)AFP