【12月6日 AFP】ロイ・キーン(Roy Keane)氏はイングランド・プレミアリーグのサンダーランド(Sunderland AFC)を退団したが、同リーグの監督や評論家は、監督業界で最も謎に満ちた人物の1人であるキーン氏の今後を予想し、5日の話題の中心であり続けた。

 キーン氏を知っていると断言できる数少ない人物の1人であろうマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)のアレックス・ファーガソン(Alex Ferguson)監督は、キーン氏がマンチェスター・ユナイテッド戦のわずか48時間前に初めてとなった監督業を続けることはできないと決断し、永久に監督業に背を向けたかもしれないとの見解を示した。

 ファーガソン監督は、2005年末にチームメイトへの痛烈な批判によりキーン氏がチームを去ることなるまで、キーン氏と12年間を共に過ごし良好な関係をを築いていた。

 ファーガソン監督は「皆がロイの幸運を祈っている。彼はユナイテッドでは偉大な選手だった。サンダーランドを退団したのは残念なことだ。監督業に戻りたいと思っているか否かを断言することは難しい。しかし最近では、1つのクラブで3、4年以上過ごす監督はあまりいない。1つのクラブにおける監督の寿命は、ますます短くなっている。新しい挑戦へと向かうことができるからだ。それでもとても不安定な業界であり、感情に流されやすい職業だ」と語っている。

 かつてマンチェスター・ユナイテッドでキーン氏と共にプレーしていたマンチェスター・シティ(Manchester City)のマーク・ヒューズ(Mark Hughes)監督は、キーン氏が監督業から離れることができないと考えている。

 ヒューズ監督は「ロイは若いし監督として輝かしい未来がある。彼自身をリフレッシュし、一歩下がって経験してことから学ぶために一息する時間が必要だったのであろう。彼にはサンダーランドを退団する理由があったのであろうし、おそらく将来のことを考えて退団したのだと思う。そしてそれが現実に起きたのだと思う」と語っている。(c)AFP/Alec Kennedy