【11月21日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)の前監督、フアンデ・ラモス(Juan de la Cruz Ramos)氏は、トッテナムでの苦い経験にもかかわらず、プレミアリーグの他のチームで監督を務めたいと思っていることを明らかにした。

 史上最悪となったシーズン序盤の責任を取る形で10月にトッテナムから解任されたラモス氏は、本拠地ホワイト・ハート・レーン(White Hart Lane)で過ごした時間を、すぐにでもイングランドに戻ることを決意させた「忘れることのできない経験」とあると描写している。

 スペイン1部リーグのセビージャFC(Sevilla FC)で監督を務めていたラモス氏は、欧州で最も評価の高い監督として北ロンドンにやって来た。しかし、昨シーズンはイングランド・カーリング杯2007-08(Carling Cup 2007-08)を制したものの、今シーズンに入ると選手からの信用と支持を失うこととなり、最終的には解任された。

 ラモス氏は、英タイムズ(The Times)紙に対し「トッテナムでもっと多くの時間を過ごしたかったが、フットボールではよくあることが起こったのだと納得した。プレミアリーグの監督となり、夢がなった。監督としてのキャリアをスタートさせたときからプレミアリーグで監督を務めることを想像していた。機会が与えられるなら、ぜひとも戻ってきたいと思う。最初の数か月でチームはタイトルを獲得することができた。私は伝統あるウェンブリー・スタジアム(Wembley Stadium)でタイトルを獲得した最初のスペイン人監督となった。タイトル獲得は、イングランドでの最も幸せな瞬間だった。スパーズは長い間1つのタイトルも獲得できていなかったので、あの段階では、成功への道の最初の一歩になると心から思っていた」と語っている。

 監督復帰のためのオファーをすでに3つ断っているラモス氏は、スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)やアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)との関係が噂されている。そしてラモス氏は、セビージャでの成功が欧州トップクラブでも自身の影響力を行使できる証明なってくれると考えている。

 ラモス氏は「次の挑戦を楽しみに待たなくてはならない。セビージャを欧州チャンピオンズリーグに置き去りにしてトッテナムにやってきたが、悲しいことにものごとはうまくいかなかった。今は楽しむ時間だ。その後、私の手腕により成功を勝ち取ることのできる次の場所を見つけたい」と語っている。(c)AFP