【10月21日 AFP】イングランドサッカー協会(Football AssociationFA)は20日、イングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)に所属するディディエ・ドログバ(Didier Drogba)の自伝での発言に対する調査に乗り出すことを明らかにした。

 自伝の中でドログバは、5月に行われた欧州チャンピオンズリーグ2007-08(UEFA Champions League 2007-08)決勝戦で退場となった後に、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)のネマニャ・ビディッチ(Nemanja Vidic)を殴っていればよかったと語っている。

 FAは、ドログバがチャンピオンズリーグ決勝戦の品位を傷つけたかどうか突き止めるため、ドログバのコメントを詳しく調査すると発表した。FAの広報担当者は「ドログバのコメントは把握している。正確な意味を理解するための調査を行う」と語っている。

 ドログバは自伝の中で「試合のビデオを観たが、残り時間3分で退場させられるべきではなかった。ビディッチを殴っていたならば、退場にも納得していただろう。今となっては殴っておけばよかったと思っている」とつづっている。

 FAが、選手の自伝の中での発言に対し調査に乗り出すのは初めてのことではない。

 2002年には当時マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)に所属していたロイ・キーン(Roy Keane)は、マンチェスター・シティ(Manchester City)戦でアルフ・インゲ・ハーランド(Alf-Inge Haaland)を故意に怪我させたとして、5試合の出場停止と罰金15万ポンドの処分を下された。キーンは自伝の中で、3年前にひざの十字靱帯(じんたい)を断裂したときに、ハーランドから怪我が偽りであると非難されたことに対する報復だったことを明らかにしていた。(c)AFP