【9月23日 AFP】イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)は、引き分け(1-1)に終わった21日のチェルシー(Chelsea)戦で計7枚のイエローカードを受けたことで2万5000ポンド(約490万円)の罰金を科されることになった。

 07-08シーズン王者のマンチェスター・ユナイテッドを指揮するアレックス・ファーガソン(Alex Ferguson)監督は、チェルシー戦で悪質なタックルはなかったことを強調しているが、試合終了時に起こったマンチェスター・ユナイテッドのリオ・ファーディナンド(Rio Ferdinand)とチェルシーのディディエ・ドログバ(Didier Drogba)との衝突ではドログバに警告が必要だったとしている。

 これに対しマイク・ライリー(Mike Riley)主審のマッチレポートにはさらなる処分が必要とされる出来事はなかったと記されており、イングランドサッカー協会(Football AssociationFA)から科されたマンチェスター・ユナイテッドに対する罰金がこの試合での唯一の処分となった。

 「激しい試合だったが悪質なタックルは一つもなかったと思う」と語るファーガソン監督は、試合終了10分前にサロモン・カルー(Salomon Kalou)に同点にされるまで朴智星(Park Ji-Sung、パク・チソン)のゴールでリードしていた試合でチームに計7枚のイエローカードを出したライリー主審の裁定に腹を立てているかもしれない。

 しかし、チェルシーのルイス・フェリペ・スコラーリ(Luiz Felipe Scolari)監督は、主審により同情的な立場を示している。スコラーリ監督は「もし選手が彼(ライリー主審)に敬意を払わないのであれば、イエローカードやレッドカードは当然のこと。それはリバプール(Liverpool FC)の選手でもマンチェスター・ユナイテッドの選手でも関係ない」と語っている。

 一方でスコラーリ監督は、ドログバが治療を受けようとしていた時点で吹かれた試合終了のホイッスルに関しては「彼があの時点で試合を終わらせたのは不可解だったが、我々は彼の決定を受け入れる必要がある」と困惑をあらわにしている。(c)AFP