【9月5日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、ニューカッスル(Newcastle United)のケビン・キーガン(Kevin Keegan)監督が4日、辞任という形で自身2度目となったニューカッスルでの指揮に終止符を打った。

 わずか8か月間だけ指揮を執ったキーガン監督は、移籍の方針に関して首脳陣と対立し、辞任する以外の道が残されていないと感じていた。キーガン監督は「これまで必死に重役たちと共に進む道を模索していたが、悲しいことにそれが無理であることが分かった。これは私の持論だが、監督には必ず(チームを)管理する権利があるべきで、クラブは監督と選手に望まないものを押し付けるべきではない。ニューカッスル・ユナイテッドの今後の活躍を願う強い気持ちのままではあるが、選手やスタッフ、そして一番大切なサポーターたちに本当に申し訳ないと思っている」と声明を発表している。

 ここ数日の間、不透明だったキーガン監督の去就だったが、3日連続で練習に参加しないなど辞任は大方の予想通りとなった。クラブ側は、マイケル・オーウェン(Michael Owen)と暴力行為で禁固刑となっていたジョーイ・バートン(Joey Barton)をキーガン監督の望みに反して放出しようとしていたと見られている。

 ニューカッスルは3日、キーガン監督はまだ監督の座に座っているとしながらも、オーナーのマイク・アシュリー(Mike Ashley)氏と話し合いを持っていることを明らかにしていた。2008年1月に自身の知らないところでデニス・ワイズ(Dennis Wise)氏のディレクター・オブ・フットボール就任が決まり、その立場が問題となっていたキーガン監督は、全ての大きな移籍が失敗に終わったことでニューカッスルに対し不満を見せていた。

 移籍最終期限の9月1日にクラブは、スペイン人FWのシスコ(Xisco)とイグナシオ・ ゴンサレス(Ignacio Gonzalez)を獲得したものの、伝えられるところではキーガン監督は両選手に興味を示していなかったされている。

 ニューカッスルは4日、声明で「ニューカッスル・ユナイテッド・フットボールクラブは、ケビン・キーガンの辞任に悲しみ、落胆しています。この数日間、クラブはキーガン氏と話し合い、前進するための現実的な案をまとめるにまで至りました。そしてクラブはケビンに対し、何か顕著な懸念が案の中にあればクラブに申し出るように伝えていました。クラブはケビンがその申し出に応じる代わりに、辞任を選んだことを非常に残念に思っています」と発表している。(c)AFP/Alec Kennedy