【7月1日 AFP】イングランド・プレミアリーグのチェルシー（Chelsea）は6月30日、スペイン・リーガエスパニョーラ1部のFCバルセロナ（FC Barcelona）からポルトガル代表ミッドフィールダーのデコ（Deco）を獲得したことを発表した。移籍金は約800万ポンド（約17億円）と伝えられている。

　2003-04シーズンにFCポルト（FC Porto）の欧州チャンピオンズリーグ（Champions League）制覇に貢献したデコは、FCバルセロナを去ることが決まった。FCバルセロナはすでに、デコが新シーズンのチーム構想に入っていないことを明らかにしていた。

　デコの獲得はチェルシーにとって、ルイス・フェリペ・スコラーリ（Luiz Felipe Scolari）氏の新監督就任発表以降で初めての選手獲得になった。

　デコはチェルシーTV（Chelsea TV）に対し「まず初めに、この場に居られることを嬉しく思う。大きな事を成し遂げるための適切な時期の移籍であり、プレミアリーグのタイトル奪還だけでなく、長年の夢であるチャンピオンズリーグ制覇の手助けになることができると確信している」と語っている。

　移籍したことによりデコは、ポルトガル代表としてサッカー欧州選手権2008（Euro 2008）を戦ったスコラーリ新監督や新たにFCポルトから加入したジョゼ・ボジングワ（Jose Bosingwa）と共にプレーすることになる。

　デコは、ジョゼ・モウリーニョ（Jose Mourinho）氏が新たに監督に就任したイタリア・セリエAのインテル（Inter Milan）に移籍する可能性が高いとされていた。しかしインテルは、金銭面で折り合いがつかず獲得を取りやめたものと思われている。

　FCバルセロナは30日に、デコがチェルシーと3年契約を結んだとの声明を出している。(c)AFP