【6月15日 AFP】サッカー欧州選手権2008(Euro 2008)に出場しているポルトガル代表のクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)は、自身の将来への推測が広まっている中で、大会でのこれからの厳しい戦いに集中すると主張した。

 すでにグループリーグ首位通過を決めているポルトガルは、15日にグループリーグ敗退が決まっている共同開催国のスイスと対戦する。

 ポルトガルのルイス・フェリペ・スコラーリ(Luiz Felipe Scolari)監督は、19日に行われるドイツ、ポーランド、オーストリアのどれかのチームとの準々決勝に万全の状態で臨めるように、ロナウドなどの選手を休ませ、今大会にまだ出場していない選手たちを起用するとみられている。

 ポルトガルにとっては日程的な余裕があるため、ロナウドが、移籍金と年俸で史上最高額を更新する可能性のあるイングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)からスペイン・リーガエスパニョーラ1部のレアル・マドリード(Real Madrid)への移籍を決断する時期が近いとの憶測が強まっている。

 ロナウドの代理人がバーゼル(Basel)で行われるスイス戦を観戦し、ロナウドに対し進行状況を伝える予定となっているが、ロナウド自身は欧州選手権が終わるまでは移籍については何も話すつもりはなく、当面の問題は準々決勝に向けて万全な準備をすることだと主張している。

 「これからはトーナメントに入るため、一試合一試合がこれまでよりも難しいものになることを頭に入れておかなければならない。大会にはすでに驚きがあった。多くの人たちがドイツがグループ首位で通過すると考えていたが、彼らはクロアチアに敗れてしまった」と語るロナウドは、「まだプレーしていない選手たちにチャンスがある。彼らは全力を尽くすだろう。次の試合で先発入りを果たそうと監督にアピールするだろう」と話し、チームがスイス戦にはベストメンバーで臨むことはないが、一矢を報いようとするスイスを下してチームに勢いを加えるために控え選手たちが活躍することになる、との見解を示した。(c)AFP/Angus MacKinnon