【6月6日 AFP】イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)に所属するポルトガル代表のクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)が、スペイン・リーガエスパニョーラ1部のレアル・マドリード(Real Madrid)でのプレーを希望していると、ブラジルのウェブサイトが報じた。

 マンチェスター・ユナイテッドは繰り返しクリスティアーノ・ロナウドを売却することは無いとしており、アレックス・ファーガソン監督(Alex Ferguson)さえもレアル・マドリードが控え選手としてクリスティアーノ・ロナウドを駄目にしてしまうと主張している。しかし、このクリスティアーノ・ロナウド発言がマンチェスター・ユナイテッドを去るかもしれないという可能性を再燃させた。

 クリスティアーノ・ロナウドはブラジルのウェブサイト「Terra」の独占インタビューに対し、「レアル・マドリードでプレーしたいと思っている。けれど、それはレアル・マドリードがマンチェスター・ユナイテッドの求めるものを支払うことが出来た場合に限る。でも、それは僕にどうこうできるものじゃない」と語っている。

 レアル・マドリードは週給30万ポンド(約6220万円)のオファーをクリスティアーノ・ロナウドに示したと考えられおり、移籍金は世界最高額になると見られる。

 しかしながらクリスティアーノ・ロナウドは「今日からこのことについては誰とも一切しゃべらない。このことをしゃべるのは欧州選手権2008(Euro 2008)の後だ。答えないから何の質問もしないで欲しい」と話し、7日に開幕する欧州選手権の期間中は気を散らされないよう自身の今後については語らないとしている。

 レアル・マドリードは、マンチェスター・ユナイテッドが国際サッカー連盟(Federation Internationale de Football AssociationFIFA)に訴えを起こす素振りを見せられ、クリスティアーノ・ロナウド獲得競争の敗北を認めたように思われていたが、早熟な十代からおそらく世界最高の選手へと育ったクリスティアーノ・ロナウドが徐々に移籍へと近づいてきている。

 マンチェスター・ユナイテッドはクリスティアーノ・ロナウドを手元に置くために激しい争奪戦を繰り広げる覚悟をしているが、それでもレアル・マドリードは確実にオフシーズンの超大型移籍となるであろうこの契約を進めることができると考えている。(c)AFP