【2月2日 AFP】イングランド・プレミアリーグのアーセナル(Arsenal)を指揮するアーセン・ベンゲル(Arsene Wenger)監督は現地1日、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)に移籍する前にクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)がアーセナルに加入間近だったことを明らかにした。

 2月5日に23歳の誕生日を迎えるロナウドは、2003年にポルトガル・スーペルリーガのスポルティング・リスボン(Sporting Lisbon)からマンチェスター・ユナイテッドに移籍し、2007-08シーズンはカップ戦も含めて27得点(2月2日現在)を挙げるなど強烈なインパクトを残している。

 ベンゲル監督はロナウドについて「彼のことは知っていた。我々はとても近い関係にあった。マンチェスター・ユナイテッドはカルロス・ケイロス(Carlos Queiroz)コーチが来てから(以前監督を務めた)スポルティング・リスボンと提携関係にあり、このことが違いを生んだ。この話の詳細はいつかお伝えするが、きっと驚くだろう。どれくらい間近に迫っていたかは彼に聞かなければならないかもしれない」と語っている。

 また、2008年の世界年間最優秀選手(バロンドール、Ballon d’Or)はロナウドであることを認めるベンゲル監督は「彼はウイングなのでこれまでのように多くのゴールは期待できない。ロナウドとリオネル・メッシ(Lionel Messi)の違い?それはゴールだ。メッシはとても限られたスペースでプレーするドリブラーだが、ロナウドはヘディング、フリーキック、右足、左足の全てに秀でている。理想的に成長している。ロナウドのもう一つの資質は丈夫さだ。彼は欠場しない。過去2年間ロナウドはウェイン・ルーニー(Wayne Rooney)やメッシより欠場が少ない」と語っている。

 一方でベンゲル監督はロナウドを逃したことを後悔しておらず、現在所属するエマヌエル・アデバヨール(Emmanuel Adebayor)がプレミアリーグのベストストライカーであると賞賛している。

 トーゴが予選で敗れたため2008アフリカ・ネイションズカップ(the African Nations Cup 2008)・ガーナ大会に出場していない1メートル93センチの長身アデバヨールは、2007-08シーズン全試合で計20得点を記録している。

 ベンゲル監督は「アデバヨールは誰にも渡さないし、選手の陣容を変えたくない。今いる選手を信頼している。アデバヨールはその存在抜きでは有り得ないバランスをチームにもたらせている。ドレッシングルームでも強い個性を発揮しており勝者だ」と語っている。(c)AFP