【1月19日 AFP】サッカーイングランド・プレミアリーグのニューカッスル(Newcastle United)のケビン・キーガン(Kevin Keegan)新監督は現地18日、クラブをリーグの強豪チームに復活させるためにアラン・シアラー(Alan Shearer)氏との夢のようなコーチ陣を形成する可能性を示唆した。

 解雇されたサム・アラーダイス(Sam Allardyce)前監督に代わって電撃的な監督復帰を果たしたケビン・キーガン監督は、就任後初めて会見を行い、マグパイズ(Magpies、ニューカッスルの愛称)を復活させるという挑戦を楽しみ、またシアラー氏と共に「是非とも」働きたいと語った。

 クラブ史上最多のゴール数記録を持ち、現役引退以来監督就任が騒がれているシアラー氏との交渉を必ず行うと明かす前に、「他の地方に住んでいる人々には分からないだろうが、本当に特別なクラブだ」とニューカッスルを評したキーガン監督は、「まだアランとは喋っていない。質問に答えるとすれば、19日の試合(ボルトン・ワンダラーズ(Bolton Wanderers戦)に完全に専念したいというだけだ。私は以前には見たことも無い練習場へ踏み込み、初めて会うスタッフと顔を合わせた。私がここにいた頃から残っているのはたった4人だけで、そのうちの一人はテリー・マック(テリー ・マクダーモットTerry McDermottコーチ)だった。もしアランがやりたがるような役割があるなら、ある段階で彼と何かしら話すことになる。彼には是非とも戻ってきて欲しい、必ず話し合うだろう」と語った。

 シアラー氏は自分がナンバー2には相応しい人物ではないと自身を評しているが、ニューカッスルからの依頼があれば受け入れると語っており、キーガン氏も2005年3月にマンチェスター・シティ(Manchester City)の監督を辞任し、その後サッカー界から身を引いていたが、ニューカッスルだけはそこから引き戻すことのできる唯一のクラブであると語った。

 キーガン氏は「サッカー界から身を引いてからもいくつかの依頼を受けていたが、今回の就任は正しいものだ。このクラブでは有利にスタートが切れるだろうし、何をすべきかも分かっている。新たなクラブを引き受けるとなると、最初の2、3か月は答えなければならないような問題がいくつも転がっているが、私は以前ここにいたのでそのような問題には答えを出せる。ここにはマイケル・オーウェン(Michael Owen)やマーク・ビドゥカ(Mark Viduka)という素晴らしい選手がいる。それから他のクラブにいた選手らを見定める。マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)で優勝を経験しているニッキー・バット(Nicky Butt)やアラン・スミス(Alan Smith)、アイルランド代表チームで国際舞台を多く踏んでいるダミアン・ダフ(Damien Duff)もいる。大きな可能性が秘められている。今まで体験したことの無いような別のクラブになってもらいたいと思っている。まだこのクラブは絶頂期を迎えていない。サッカーはほとんど全く変わっていない、100年もサッカーから離れていたというような言われ方をされるが、離れていたのは3年間だ。その3年間という時間が私の手助けになったんだ」と、クラブ復権に自信を覗かせた。(c)AFP/Jason Mellor