【8月1日 AFP】イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)に所属するイタリアU-21代表FWジュゼッペ・ロッシ(Giuseppe Rossi)の、スペイン・リーガエスパニョーラ1部のビジャレアル(Villarreal)への移籍が決定した。

 米国生まれで現在20歳のロッシは、メディカルチェックをパスした後にサインを交わし移籍手続きが完了する運びとなっており、ビジャレアルは2004年に同じくマンチェスター・ユナイテッドから獲得し、アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)に移籍金1400万ポンド(約34億円)で移籍したウルグアイ代表のFWディエゴ・フォルラン(Diego Forlan)の後釜としてロッシを獲得している。

 2004年に16歳でマンチェスター・ユナイテッドに入団したロッシは、加入後は僅か14試合(4得点)と出場機会に恵まれず、2006-2007シーズン途中に当時降格の危機に瀕していたイタリア・セリエAのパルマ(Parma)にレンタル移籍していたが、パルマで17試合に出場し9得点を記録したロッシはチームのセリエA残留の立役者となった。

 パルマはロッシの完全移籍を目指し540万ポンド(約13億円)を用意していたとされているが、移籍金670万ポンド(約16億円)を積んだビジャレアルは、マンチェスター・ユナイテッドのアレックス・ファーガソン(Alex Ferguson)監督から「クラブの未来」と評され2005-2006シーズン終了後に2010年まで契約を延長していたロッシの獲得に成功した。

 ロッシがマンチェスター・ユナイテッドで最後に先発出場したのは、2005-2006シーズンまでマンチェスター・ユナイテッドでプレーし、現在はレアル・マドリード(Real Madrid)に所属するルート・ファン・ニステルローイ(Ruud Van Nistelrooy)が先発を外されたことによりオールド・トラフォード(Old Trafford)を離れることを決断するきっかけとなった同シーズンのリーグ最終節になる。(c)AFP