【ロンドン/英国 19日 AFP】サッカー、イングランド・プレミアリーグに所属するチェルシー(Chelsea)は19日、05-06シーズン決算での赤字額が、04-05シーズンの1億4040万ポンド(約329億円)に比べ42.9%減の8020万ポンド(約188億円)であったことを発表した。また販売部門による売り上げが44%増の1110万ポンド(約26億円)となり、総売上高が約2%増加したことも明らかにした。

 チェルシーの最高経営責任者(CEO)を務めるピーター・ケニヨン(Peter Kenyon)氏は決算の発表を受け、「これらの数字(赤字額の減少)は我々のビジネスが全ての面で正しい方向に向かっていることを表している。」と語った。

 またクラブのスポークスマンはBBCラジオのインタビューに対して、「成功だとは思っていないが、損失を減らし正しい方向に進んでいると思っている。我々は2009-10年シーズンで黒字への転換をを目指している。以前の様に、選手獲得や年俸に高額な支出をするつもりはない。」と語った。


■チケット価格は値上げせず

 決算の発表を受けケニヨン氏は、現在40ポンド(約9400円)のプレミアリーグでのチケット価格を07-08シーズンも、企業向けチケットを除き値上げは行わず、他の試合に関しては値下げを検討していることを明らかにし、「我々のチケット価格が高いことは理解している。サポーターの経済的な面も考慮する。」と、クラブのウェブサイト上で声明を発表した。

 写真は、プレミアリーグ・ウィガン(Wigan)戦の観戦に訪れたチェルシーのオーナー、ロマン・アブラモビッチ(Roman Abramovich)氏。(2007年1月13日撮影)(c)AFP/CARL DE SOUZA