【5月2日 AFP】FCバーゼル(FC Basel)とのヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2012-13)準決勝第2戦を控えたチェルシー(Chelsea)のラファエル・ベニテス(Rafael Benitez)暫定監督が1日、チェルシー復帰がうわさされるジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)氏についてコメントを避けた。

 現在スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)で指揮を執るモウリーニョ氏だが、シーズン終了後にクラブを去る可能性が取り沙汰されている。

 モウリーニョ監督は、ボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)と対戦した欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2012-13)準決勝の第2戦終了後の会見でレアルを退団し、かつて自身が監督を務めたチェルシーに戻る可能性をほのめかした。

 チェルシーを率いた3シーズンでリーグ優勝2回、FAカップ(FA Cup)優勝1回、リーグ杯優勝2回を果たしているモウリーニョ監督は、ドルトムントとの試合終了後に、「私はイングランドで数々のクラブに愛されており、そのうちのひとつからは特に慕われている」とコメントしていた。

 現在チェルシーで指揮を執るベニテス暫定監督は、自身が契約の切れるシーズン終了と同時にクラブを去ると明言しているが、後任の指揮官についてコメントすることを避けている。

 ベニテス監督は「私には関係のない話だ。私は自分の仕事、つまり、明日のバーゼル戦に集中しなければならない」と語った。

 モウリーニョ監督についてコメントを求められると、「人にはそれぞれ道がある。私の道は次の試合に集中すること。それだけだ」と答えている。

 チェルシーのフアン・マヌエル・マタ(Juan Manuel Mata)も、新しい指揮官にモウリーニョ監督が就任する可能性について、具体的なコメントを控えた。

 その一方で、2012年11月にチェルシーの監督に就任して以降、サポーターから批判され続けているベニテス暫定監督を支持する言葉を口にした。

 監督人事について、「選手がするべき話題ではない」と述べたマタは、「まだ重要な試合が残っている。ヨーロッパリーグの試合に集中し、クラブにとって重要なタイトルを勝ち取り、リーグ3位以内に入って来季のチャンピオンズリーグ出場権を勝ち取りたい。言えることはそれだけだ」と話した。

「微妙な問題だし、僕にどうこうできることじゃない。言えるのは、チームはベニテス監督とこれ以上ないくらいうまくやれているということだけ。それが僕にとっての真実だ」

(c)AFP/Tom WILLIAMS