【6月13日 AFP】脱税の疑いで告発された、スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)のリオネル・メッシ(Lionel Messi)が12日、容疑を否定した。

 メッシと父親のホルヘ・メッシ(Jorge Messi)氏は総額400万ユーロ(約5億1100万円)もの脱税の疑いで、スペイン当局に告発されている。

 アルゼンチン代表で、4度の世界年間最優秀選手「FIFAバロンドール(FIFA Ballon d'Or)」受賞者でもあるメッシはこの容疑を否定し、告発内容について衝撃を受けたと述べた。

 英語で書かれたフェイスブック(Facebook)上の声明でメッシは、「私たちはこの知らせを受けてとても驚いています。違反を犯したことは一度もありません。いつも私たちは税理士にアドバイスを受けながら納税の義務を果たしてきました。今回の対応も、税理士が行います」とコメントした。

 メッシは当局から告発を受けたことに関して、報道を通して知ったという。

 一方、ホルヘ氏はスペインの日刊スポーツ紙ASからの取材に対し、「全て間違いだ。解決するためには税理士と弁護士に相談しなければいけない」と話した。

「何が起こっているかわからない。こういうことは私は管理してないんだ。私はアルゼンチンに住んでいるだから」

 また、ホルヘ氏はこの度の容疑について息子と話していないという。

「何かの間違いなので話す理由はない。彼にショックを与える必要はないだろう?」

 もしこの告発状の内容で起訴されることとなったら、メッシは自身の名声に傷をつけることとなる。

 メッシは一流サッカー選手としてはつつましい人物として知られており、特にレアル・マドリード(Real Madrid)のライバル、クリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)とのイメージの違いは指摘されてきた。

 メッシとホルヘ氏は税務局を「騙すため」、メッシの肖像権使用料がベリーズやウルグアイなどの非課税国にある企業に振り込まれるようにし、2007年に106万ユーロ(約1億3500万円)、2008年に157万ユーロ(約2億円)、2009年に153万ユーロ(約1億9500万円)を脱税したと検察側は主張している。(c)AFP