【6月2日 AFP】12-13スペイン1部リーグは18日、第38節の試合が各地で行われ、バレンシア(Valencia CF)は3-4でセビージャFC(Sevilla FC)に敗れた。

 この結果、同日行われた試合でデポルティボ・ラ・コルーニャ(Deportivo La Coruna)を1-0で下したレアル・ソシエダ(Real Sociedad)が、欧州チャンピオンズリーグ2013-14(UEFA Champions League 2013-14)出場権獲得の最後の1枠となる4位の座を、バレンシアから逆転で奪い取る劇的な結末となった。

 4連勝を挙げてソシエダに勝ち点2差をつけ、敵地サンチェス・ピスファン・スタジアム(Sanchez Pizjuan stadium)での最終戦に乗り込んだバレンシアは、前半12分にエベル・バネガ(Ever Banega)のゴールで先制する上々の滑り出しを見せた。

 しかし、セビージャのアルバロ・ネグレド(Alvaro Negredo)が前半40分と44分に得点を挙げ逆転し、直後にバレンシアのジョナス(Jonas Goncalves Oliveira)が一発退場を命じられ10人となると、ロス・チェ(Los Che、バレンシアの愛称の一つ)は不利な状況に置かれた。

 バレンシアは後半11分にロベルト・ソルダド(Roberto Soldado)が同点ゴールを決め望みを繋いだが、6月に開幕するコンフェデレーションズカップ2013(Confederations Cup 2013)のスペイン代表候補メンバーから外れたネグレドが、ビセンテ・デル・ボスケ(Vicente del Bosque)代表監督に対する強烈なアピールとなる2得点を後半12分と16分に追加し、今季公式戦での得点数を31に伸ばした。

 バレンシアはソルダドが後半43分に再び得点したが追いつくには至らず、ヨーロッパリーグ2013-14(UEFA Europa League 2013-14)に回ることになった。

 一方のセビージャはリーグ戦9位となったものの、6位となったマラガ(Malaga CF)が欧州サッカー連盟(Union of European Football AssociationsUEFA)主催大会から1シーズンの参加除外の裁定を下されて現在スポーツ仲裁裁判所(Court of Arbitration for SportCAS)に不服申し立てを行っており、さらに8位のラージョ・バジェカーノ(Rayo Vallecano)がスペインサッカー連盟(Spanish Football Federation)からUEFAライセンスを発給されていないため、スペインの第3代表としてヨーロッパリーグに出場する可能性がある。(c)AFP