【5月23日 AFP】スペイン1部リーグのマラガ(Malaga CF)で指揮を執るマヌエル・ペジェグリーニ(Manuel Pellegrini)監督が22日、今シーズン終了後の退任を表明した。

 以前にレアル・マドリード(Real Madrid)とビジャレアル(Villarreal CF)でも指揮を執り、監督として定評のあるペジェグリーニ氏は、13日にロベルト・マンチーニ(Roberto Mancini)氏が解任され、指揮官不在となっているイングランド・プレミアリーグ、マンチェスター・シティ(Manchester City)の次期監督候補に挙がっていると言われている。

 スペインのスポーツ紙「AS」が報じるところによると、ペジェグリーニ監督のマラガでの功績を称えるために開かれた式典で、同監督は「マラガでの私の仕事は終わりに近づいている」と話した。

「26日にはマラガの監督として最後のホームゲームでの指揮を行う。とても感傷的な試合になるだろう。来季ヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2013-14)の出場権を得てシーズンを終わらせることを願っている」

「クラブ側とは満足のいく合意に至っている。誰もが自分の人生を歩む権利を持っている。経済的な欲はないが、自分の気持ちが満たされるプロジェクトにかかわりたいと思っている」

 2010年10月に監督に就任したペジェグリーニ監督のもと、マラガは2011-12シーズンにはクラブ史上最高位の1部リーグ4位に入ったとともに、初の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)出場を果たした。

 財政難により今季開幕前には主要メンバーの放出を余儀なくされたが、マラガはチャンピオンズリーグでベスト8にまで勝ち進んだ。準々決勝では試合終盤のボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)の疑惑の2得点により、準決勝進出を逃した。

 そんな好成績にもかかわらず、マラガは他クラブや従業員への負債、そして税金の滞納があることを理由に欧州サッカー連盟(Union of European Football AssociationsUEFA)主催の大会から1シーズン参加除外にされる裁定を下されており、現在はスポーツ仲裁裁判所(Court of Arbitration for SportCAS)に不服申し立てを行っている状態にある。

 マラガは22日、声明を発表し、ペジェグリーニ氏の退任を認めた。

「本人がメディアに明らかにした通り、マヌエル・ペジェグリーニ監督は今季を持ってマラガを去ります。契約にはあと2年残っていますが、監督は今後の活動を理由に退任を決めたと話しています」

(c)AFP