【5月12日 AFP】12-13スペイン1部リーグは11日、第35節の試合が各地で行われ、レアル・マドリード(Real Madrid)が1-1でRCDエスパニョール(RCD Espanyol)と引き分けたため、FCバルセロナ(FC Barcelona)のここ5シーズンで4度目、通算で22回目となるリーグ優勝が確定した。

 17日に行われるアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)とのスペイン国王杯(Copa del Rey 2012-13)決勝へ備え、ジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督が主力の大半を休ませたレアルに対し、エスパニョールは試合を優位に進め、前半22分にはクリスティアン・ストゥアニ(Christian Stuani)が先制点を奪った。

 しかしながらレアルはハーフタイム明けに反撃を開始し、クリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)を投入した直後の後半13分、ルカ・モドリッチ(Luka Modric)のFKにゴンサロ・イグアイン(Gonzalo Higuain)が合わせて同点とした。

 しかしながら優勝へ望みをつなぐために必要な決勝点は挙げることができず、バルセロナとの勝ち点差が残り2試合で7となったため、バルセロナの優勝が決まった。

 一方、12日にアトレティコと対戦するバルセロナは4試合を残しており、全勝すればレアルが前シーズンに達成した勝ち点100のリーグ記録に並ぶ。

■序盤に快進撃見せたバルサ、メッシが牽引

 バルセロナはシーズン前半に快進撃を見せ、最大で57の勝ち点のうちわずか2ポイントしか落とさなかったことが鍵となり、ティト・ビラノバ(Tito Vilanova)監督にとっては、その時点で就任1シーズン目でのリーグ優勝が事実上決まっていた。

 対照的にレアルは、ヘタフェ(Getafe CF)、セビージャFC(Sevilla FC)、レアル・ベティス(Real Betis)に敗れるなど前半戦はもたつき、シーズン折り返しの時点でバルセロナとは勝ち点18の差がついていた。

 バルセロナは2013年に入ると、ビラノバ監督ががんの治療のため米ニューヨーク(New York)へわたり、ピッチ内外で難しい時期を迎えたが、今季も圧巻のプレーを続けるリオネル・メッシ(Lionel Messi)の活躍でここを乗り切った。

 メッシはここまで出場した試合では20戦連続で得点を決めており、自身が持つ1シーズンの最多得点記録である50ゴールにあと4得点と迫っている。(c)AFP/Kieran CANNING