【4月8日 AFP】スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)に所属するエリック・アビダル(Eric Abidal)が7日、健康に問題がなければあと数年は現役を続けたいと希望を語った。

 肝移植手術を受けてからほぼ1年が経つフランス出身のアビダルは、5-0で勝利した6日のマジョルカ(RCD Mallorca)戦で約14か月ぶりの公式戦出場を果たした。

 チーム公式チャンネルのバルサTV(Barca TV)に登場したアビダルは、「サッカーは僕の人生。プレーしないでキャリアを終えたくはなかった」とコメントし、復帰への思いを語った。

「このまま消えてしまいたくはなかったから、必死で復帰を目指してきた。その間ずっと目標にしてきたのは、最後はプレーして引退したいということ。健康を維持してあと1、2年現役を続行できるなら、ぜひそうしたい」

 2011年3月に肝臓に腫瘍があると知らされてからの2年間、アビダルは精神的に苦しい時期を送ってきた。しかし腫瘍の摘出後には驚異的な回復を見せ、2か月後の5月に行われた欧州チャンピオンズリーグ2010-11(UEFA Champions League 2010-11)の決勝に途中出場し、優勝トロフィーを掲げた。

 その経験が、前年に今度は肝移植の必要があると分かった時の支えになったというアビダルは、「病がぶり返したと言われたときも、1度目と同じ気持ちを抱いた。前へ進み、良くなって戻ってくるとね」とコメントした。

 10日に行われる欧州チャンピオンズリーグ2012-13(UEFA Champions League 2012-13)の準々決勝、パリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)との重要な第2戦でも、アビダルのメンバー入りの可能性は高い。

 バルセロナではカルレス・プジョル(Carles Puyol)、ハビエル・マスケラーノ(Javier Mascherano)、アドリアーノ・コレイア(Adriano Correia)の3選手がけがで離脱しており、復帰後のプレー時間はわずかなためベンチスタートが濃厚ではあるものの、33歳のアビダルの存在は、ティト・ビラノバ(Tito Vilanova)監督にとって貴重な守備のオプションとなる。(c)AFP