【3月20日 AFP】スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)は19日、昨年4月に肝移植手術を受けたエリック・アビダル(Eric Abidal)が本格復帰に向けて2軍の練習試合に出場したことを明らかにした。

 バルセロナは公式ウェブサイトで、アビダルがフランス2部リーグ・イストル(Istres)との試合に参加したと発表し、「12月から開始したトレーニングを除くと、アビダルにとっては初の試合となった。アビダルはイストルとの対戦で65分間の出場を果たした」と声明を出している。

 アビダルは2011年3月に肝臓腫瘍の摘出手術を受けたが、その2か月後には復帰し、同年5月にはチーム4度目となる欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2011)制覇に貢献した。しかし、その後は肝移植手術を受けるために、昨年2月から再び戦線を離れていた。

 先月、試合出場の許可が下りたアビダルは、手術から11か月が過ぎた現在、復帰を目指してトレーニングに臨んでいる。

 再起に向けて順調に進んでいるかのように見えるアビダルだが、臓器移植の専門家はサッカーのような動きの激しいスポーツでは新しい肝臓にダメージを与える危険性があるとし、プロレベルでのプレーについては疑問を呈している。

 一方で、バルセロナの専属医師はアビダルが復帰できるのは間近だと考えているという。
 
 リカルド・プルーナ医師は16日に「まだいつとは断言できないが、アビダルの士気は高まっているし、一番苦しい時期は終わったと自身も感じている(ようだ)。もちろんコーチ陣の判断にもよるが、アビダル復帰は近い」と語った。(c)AFP