【1月15日 AFP】スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)に所属するクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)が、契約終了までクラブに残留する意向を示した。

 スペインのメディアは、ロナウドとレアルの契約は2015年6月まであるものの、待遇への不満により今季限りでクラブを去るのではないかと報じていた。

 移籍先には、フランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)と、古巣でもあるイングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)が挙げられていた。

 しかし、これに対してロナウドは国際サッカー連盟(FIFA)の公式サイトで、「レアル・マドリードとの契約を全うしたいし、その点については揺るぎない。契約終了後については、何が起きるかわからない」と答えた。

 ロナウドは2009-10シーズンにマンチェスター・ユナイテッドからレアルに移籍した。現在レアルはリーグ首位に立つ宿敵のFCバルセロナ(FC Barcelona)に勝ち点18差をつけられているが、まだ逆転優勝のチャンスがあるとロナウドは信じている。

「確かにここまでのシーズンは思うような戦いができていなくて、苦しい状況に追い込まれているけど、サッカーの世界に不可能なことなどない」

「僕たちは全力を尽くして勝利を重ねていくしかない。欧州チャンピオンズリーグ2012-13(UEFA Champions League 2012-13)だってあるし、スペイン国王杯(Copa del Rey 2012-13)もある。今シーズン、勝つべきタイトルはまだたくさん残されている」

 レアルは2位のアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)に勝ち点4差の3位につけているが、12日に行われた第19節では、降格圏に沈むオサスナ(CA Osasuna)との対戦でスコアレスドローに終わり、首位バルセロナとの差が開いてしまった。

■批判を受ける指揮官を擁護、CLでは古巣と対戦

 またロナウドは、ポルトガル出身でレアルを率いるジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督を擁護した。モウリーニョ監督は、スペイン代表として2010年のW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)と欧州選手権2012(UEFA Euro 2012)王者に輝いた守護神イケル・カシージャス(Iker Casillas)を先発から外したことで、権力を見せつけようとしていると非難を受けていた。

「周りからの批判は避けられないし、受け止める必要もある。それでも、モウリーニョ監督に対してもう少し寛容になるべきだ」とロナウドは見解を述べた。

「モウリーニョ監督は常にクラブにとって何が最善かを考えているし、その信念を守るために必死で戦っていることは僕の目にも明らかだし、一緒に働いている人はみんな理解している。ただ、ファンの意見にも耳は傾けなくてはならない」

「個人的には世界最高の監督だと思っている。経験豊富で、勝ち得るタイトルをすべて勝ち取っている」

 レアルは、チャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦でマンチェスター・ユナイテッドと対戦する。

「無敵のチームなどいないし、レアルがベストな状態の時はかなり手強いだろう。マンチェスター・ユナイテッドはプレミアリーグで好調な滑り出しを見せているけど、これから先の道のりは長い。それでも僕たちが実力を発揮できれば勝てる相手だ」とロナウドは意気込みを語った。(c)AFP