【12月21日 AFP】】スペイン・1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)は20日、チームを率いるティト・ビラノバ(Tito Vilanova)監督(44)の手術が「予定通り」に行われたと発表した。

 過去最高のリーグ前半戦を送るバルセロナを指揮してきたビラノバ監督だが、術後は3~4日ほど入院し、その後6週間程度は唾液腺がんに効果的な化学療法と放射線治療を続けるという。

 20日にスイスのニヨン(Nyon)で行われた欧州チャンピオンズリーグ2012-13(UEFA Champions League 2012-13)決勝トーナメント1回戦の組み合わせ抽選会で、バルセロナはACミランとの対戦が決まったが、6週間チームを離れることになれば、ビラノバ監督の復帰は2月中旬に行われるこのミランとの第1戦に間に合う可能性がある。

 同抽選会の前には、欧州サッカー連盟(Union of European Football AssociationsUEFA)のジャンニ・インファンティーノ(Giannni Infantino)事務局長がカタルーニャ語で「ティト、私たちはみんな、そばについている」と語りかけるシーンが見られた。

 ビラノバ監督は、2011年にも唾液腺の中で最大の「耳下腺」にできた腫瘍を除去する手術を受けている。この時は術後わずか2週間ほどで当時の第2監督の職務に復帰したが今回、同じ場所にがんが再発していることを医師が発見したと、クラブ側が19日の記者会見で明らかにした。

 FCバルセロナの当面の指揮については、22日に敵地で行われるレアル・バジャドリード(Real Valladolid)戦からアシスタントコーチのジョルディ・ロウラ(Jordi Roura)氏が暫定監督を務めると、同クラブのアンドニ・スビサレッタ(Andoni Zubizarreta)スポーツディレクターが発表している。(c)AFP