【5月23日 AFP】スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)は22日、ジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督との契約を2016年まで延長したことを発表した。
 
 2010年5月に4年契約でレアル・マドリードの指揮官に就任したモウリーニョ監督は、5月上旬に他国リーグへの興味がないことを明かしていたが、メディアはかつて指揮を執っていたイングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)に復帰する可能性を報じていた。

 クラブは公式ウェブサイトで「レアル・マドリードとモウリーニョ監督は、2016年6月30日までの契約延長で合意した」と発表している。

 自身を『スペシャル・ワン(特別な人間)』と称するモウリーニョ監督は、11-12シーズンのスペイン1部リーグでレアル・マドリードを通算32度目の優勝に導き、宿敵FCバルセロナ(FC Barcelona)のリーグ4連覇を阻んだ。

 過去にポルトガルリーグのFCポルト(FC Porto)、イングランド・プレミアリーグのチェルシー、イタリア・セリエAのインテル(Inter Milan)でリーグ制覇を果たしたモウリーニョ監督は、オーストリアのエルンスト・ハッペル(Ernst Happel)氏、クロアチアのトミスラフ・イビッチ(Tomislav Ivic)氏、イタリアのジョバンニ・トラパットーニ(Giovanni Trapattoni)氏に続き、4か国以上でのリーグ制覇を成し遂げた史上4人目の指揮官となっている。

■契約延長のモウリーニョ監督「これからの4年間は完璧な挑戦」

 契約延長を受けてモウリーニョ監督は、「監督としてのキャリアが成熟を迎え、最良の結果を義務付ける大きな挑戦が必要だった。これからの4年間は完璧な挑戦だ。われわれはチームだけでなく、個人としてもさらに成長し、勝利を求めるだけでなく、その試合を観る人たちを魅了しなければならない」とコメントした。

 続けてモウリーニョ監督は、「欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)を制覇することはできなかったが、世界最高のプレーを披露していたのはわれわれだ。その素晴らしいスタイルで、チャンピオンズリーグ制覇より難しく、私が最も重要だと考えていたスペインリーグを制することができた」と語っている。

 また、オフシーズンの補強戦略についてモウリーニョ監督は、「レアルは全盛期の終わりを迎えるチームではなく、これから成長していくチームだ。数人の選手を補強することで、勝ち点100を獲得したチームの更なる上積みを目指す。11-12シーズンのチームはクラブの歴史にその名を刻み、12-13シーズンへの信頼に値する」と話した。

 レアル・マドリードのクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)は、アス(AS)紙の取材に応じ、「モウリーニョ監督の下でプレーできることは光栄なことだ。なぜなら現在の彼は世界一の監督だからね」と語っている。(c)AFP

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