【5月10日 AFP】スペイン1部リーグ、FCバルセロナ(FC Barcelona)のカルレス・プジョル(Carles Puyol)は9日、膝の関節鏡視下手術を受けることでサッカー欧州選手権2012(UEFA Euro 2012)の出場は断念するとしたものの、スペイン代表からの引退については否定した。

 2010年サッカーW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)準決勝のドイツ戦で決勝点となるヘディングシュートを決めたプジョルは、12日にも手術を受ける予定と明かした。

 欧州選手権に参加することは可能かと質問を受けたプジョルは「かなり難しいだろう。体調が整っている選手が出るべきだ。100パーセントの状態ではない選手を連れて行くのは不公平だ」と応じた。

 しかし、代表通算キャップ数を99としているプジョルは、代表引退を視野には入れていない。

 「これからの数年も続けていくつもりだ。ただ1シーズンごとに考える必要はある。完璧に治して元気に戻ってくる自信はあるが、来シーズンの開幕時点でどうなっているかを確認するつもりだ」

 欧州選手権2008(UEFA Euro 2008)が自身最後の選手権かと問われたプジョルは「最後の欧州選手権かどうかは分からない。ただ、手術室ではなくて、ピッチの上で引退したい」と続けた。

 また代表通算100試合への気持ちを問われたプジョルは「今は100パーセントの状態に戻ることを考えている。その後、代表通算100試合目のゲームに出られたらうれしいね」と語っている。

 一方、スペイン代表の主将を務めるゴールキーパー(GK)のイケル・カシージャス(Iker Casillas)は、プジョルの負傷と選手権の欠場は「大きな問題」としたものの、代表チームの優勝は可能だと語った。

 カシージャスは「プジョルはカリスマ性を持っているし、特に重要な選手なんだ。僕らには優勝する力はある。これを強調しておきたい。スペインは連覇できるよ」とコメントしている。

 手術を受けるプジョルは、5月25日に行われるスペイン国王杯(Copa del Rey 2011-12)決勝戦を欠場することも決まっている。(c)AFP/Christophe Lehousse