ぺぺ、メッシの手を踏みつけたことを謝罪するも批判集中
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【1月21日 AFP】(記事更新)スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)に所属するディフェンダー(DF)のペペ(Pepe)が、19日に行われたスペイン国王杯(Copa del Rey 2011-12)準々決勝の第1戦で、FCバルセロナ(FC Barcelona)のリオネル・メッシ(Lionel Messi)の手を踏みつけたことを謝罪した。
クラブの公式ウェブサイトでぺぺは、本拠地サンチャゴ・ベルナベウ(Santiago Bernabeu Stadium)で行われ1-2で敗れた試合での自身の行為は故意ではなかったと主張し、「メッシが傷つけられたなら謝罪したい。自分はチームを守るために全身全霊を捧げている。プロとして相手選手を傷つけようと考えたことはない」と声明を発表した。
■ペペ、メッシに謝罪するも批判集中
試合の映像では、メッシを転倒させたホセ・マリア・カジェホン(Jose Maria Callejon)にイエローカードを提示する主審へ抗議するため詰め寄るペペが、倒れたメッシの横を通りすぎる際に見下ろしながら左手を踏みつけた場面がはっきりと映し出されている。
バルセロナの情報を主に扱うスポーツ各紙は、『嘘つきペペ、行為も嘘で踏みつける』との見出しを打った。
スペインのスポーツ紙「マルカ(Marca)」は、「ペペが謝罪で少しでも同情を得ようと試みたのなら逆効果だ。世界中の人が目にした行為を、故意ではなかったと否定すること自体が軽率行為だ」との意見記事を掲載した。
また多くのメディアが、ペペが犯した過去の反則行為を振り返った。スペイン・バルセロナのムンド・デポルティーボ(Mundo Deportivo)紙は『ペペの卑劣な行為集』として6枚の写真を掲載した。
写真には、2009年に行われたヘタフェ(Getafe CF)とのリーグ戦でハビエル・カスケロ(Francisco Javier Casquero)を数回蹴りつけ、揉み合いの中で他の選手を叩き、さらには審判を侮辱したものも含まれた。この暴力行為で、ペペには10試合の公式戦出場停止処分が科された。
■ジダン氏はペペとモウリーニョ監督を擁護
一方、レアル・マドリードでディレクターを務める元フランス代表のジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)氏は、ペペを擁護する姿勢を示した。
スポーツ紙「アス(AS)」のインタビューでジダン氏は「彼は魅力的で礼儀正しい人間だ。試合では勝利への熱意が大き過ぎて、限度を超えたミスを犯してしまうこともある。もちろん反省はしているが、全力で勝利を求めているだけなんだ」とコメントした。
また、ジダン氏はジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督の進退に関しても言及しており、「退任を要求するのは正気とは思えない。世界中の監督からFCバルセロナを倒せる効果的なシステムを提案できるか試してみたいものだ」と語った。(c)AFP
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