【1月19日 AFP】(記事更新、写真追加)サッカースペイン国王杯(Copa del Rey 2011-12)は18日と19日、準々決勝の第1戦が各地で行われ、FCバルセロナ(FC Barcelona)が2-1でレアル・マドリード(Real Madrid)に逆転勝利を収めた。

 両者が慎重な立ち上がりをみせた試合は、深く引いたレアルがバルセロナにボールポゼッションを渡していたものの、前半11分にカリム・ベンゼマ(Karim Benzema)のパスを受けたクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)がペナルティーエリアの左から先制弾を挙げ、レアル・マドリードが1点リードで前半を折り返した。

 しかし、バルセロナが後半3分にペペ(Pepe)のマークを振り切ったカルレス・プジョル(Carles Puyol)がシャビ・エルナンデス(Xavi Hernandez)のコーナーキックからヘディングシュートを決めて同点とすると、その後はバルセロナが試合を掌握。追いつかれたレアルのジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督は、ホセ・マリア・カジェホン(Jose Maria Callejon)とメスト・オジル(Mesut Ozil)を投入して変化を図った。

 同24分、レアルのペペがピッチに座り込んでいたバルセロナのリオネル・メッシ(Lionel Messi)の手を踏みつけたものの、ペペにこの試合2枚目のイエローカードが提示されることは無かった。

 しかし同32分、そのメッシのアシストからエリック・アビダル(Eric Abidal)が勝ち越し点を決め、バルセロナは敵地サンチャゴ・ベルナベウ(Santiago Bernabeu Stadium)で宿敵からこの1年間で3度目の白星を挙げた。

 バルセロナのジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督は、就任4年間でサンチャゴ・ベルナベウでは無敗記録を誇っており、選手にもこれが心理的に有利に働いていた。

 スペイン1部リーグと欧州チャンピオンズリーグ2011-12(UEFA Champions League 2011-12)でもタイトル争いに名乗りを挙げている両チームがバルセロナの本拠地カンプ・ノウ・スタジアム(Camp Nou stadium)で25日に迎える第2戦は、今シーズンの行方を決定付ける試合になると見られている。

 また、19日に行われた試合ではバレンシア(Valencia CF)が4-1でレバンテ(Levante)に先勝した。

 バレンシアは前半24分にジョナス(Jonas Goncalves Oliveira)、同31分にロベルト・ソルダド(Roberto Soldado)、同45分にパブロ・ ピアッティ(Pablo Piatti)、後半ロスタイムにティノ(Alberto "Tino" Costa)が得点を記録し、レバンテは前半36分にアルーナ・コネ(Arouna Kone)が挙げた1得点に終わった。(c)AFP