【7月27日 AFP】スペイン1部リーグ、レアル・マドリード(Real Madrid)のFWラウル・ゴンザレス(Raul Gonzalez、33)が26日、正式に退団を発表した。今後の去就については、ドイツ・ブンデスリーガ1部シャルケ04(Schalke 04)への移籍が有力視されている。

 チームの本拠地サンチャゴ・ベルナベウ(Santiago Bernabeu Stadium)で行われた記者会見で、ラウルは「今日は本当につらい、自らのキャリアの中で最もつらい1日だ」と苦渋の胸のうちを明かした。

 また、サポーターに対して「みなさんのことは決して忘れない。レアル・マドリードは、ずっとわたしのホームだ」と呼びかけ、「いつか戻ってきたい」と付け加えた。

 自身がレアルでプレーした16年について、「サポーターのみなさんにとっては、良い時もあれば悪い時ももあったと思う」と述べたうえで、「前シーズンのチームで、ぼくの役割は減っていった。だから、違う国で新たな生活に挑戦するいい時期かもしれないと考えたんだ」と、退団を決意した理由を語った。

 レアル・マドリードは前日、ラウルとグティ(Guti)が退団する見通しだと発表。その理由については、10-11シーズンからチームを率いるジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督の構想から、両選手が外れたためと説明している。

 だが、ラウルは記者会見で、モウリーニョ新監督の下で活躍の機会が減ることが退団の原因ではないと述べ、「(モウリーニョ)監督と話をした。監督は慰留してくれたが、ぼくは今までと違うことがやりたかった。違った視点から物事を見てみたかったんだ」と語った。

 今後の去就について、ラウルはシャルケと緊密に交渉していると明かしながらも、数日間で決まることはないと話し、英イングランド・プレミアリーグへの移籍にも含みを残している。

 1994年から16年間、レアルに在籍したラウルは、740試合に出場し、323ゴールを決めた。また、6回のスペインリーグ優勝と3回の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)優勝を経験している。(c)AFP