【11月28日 AFP】29日に行われる09-10スペイン1部リーグ第12節、FCバルセロナ(FC Barcelona)との「エル・クラシコ(el clasico)」を控え、レアル・マドリード(Real Madrid)にとって絶好のタイミングでクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo、以下ロナウド)が復帰したが、「ペペ(Pepe)」という名前しか知られていないマラガ(Malaga)在住の魔術師は、ポルトガル人ウィングの復帰は長続きしないと語った。

 約30年ほど前にメキシコ人の魔術師から神秘的な力に関して手ほどきを受けたとするマラガ生まれの「ペペ」は、3万ユーロ(約390万円)の報酬でロナウドの「有名」な元恋人から同選手が負傷するのろいをかけるよう依頼されたと語っている。

 ろうそくが燃え、お香がたかれ、悪魔を表現した像が立つ自分の仕事場でAFPのインタビューに応じた「ペペ」は、「まだ最高潮には達していない。彼のキャリアを終わらせるために自分の身を4か月間捧げてきた。クリスティアーノがプレーを再開すれば、1試合から3試合のうちに再び負傷するだろうとこれまで何度も言ってきた」と話した。

 過去にはデビッド・ベッカム(David Beckham)やリオネル・メッシ(Lionel Messi)にのろいをかけて報酬を受けたことがあると話す「ペペ」は、依頼主の身元を明かさなかったものの、レアル・マドリードの選手から(「ペペ」の)電話番号を入手した女性の代理人から連絡を受けたと語っている。

 複数のメディアは、ロナウドに対するブードゥー教ののろいの裏には、ソーシャライトのパリス・ヒルトン(Paris Hilton)がいると報じている。ロナウドは、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)からレアル・マドリードに移籍し、世界最高額の選手になる約24時間前にパリス・ヒルトンと一緒にいるところを目撃されている。

 9月30日に行われた欧州チャンピオンズリーグ2009-10(UEFA Champions League 2009-10)のオリンピック・マルセイユ(Olympique de Marseille)戦で右足首を負傷し、10月10日に行われた2010年サッカーW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)欧州予選のハンガリー戦で負傷箇所を悪化させたロナウドは、前半27分にピッチを退いた。マルセイユ戦の4日前、「ペペ」はレアル・マドリードの事務所にロナウドに魔術がかけられたと警告するファクスを送信している。

 単なる偶然なのだろうか?ブードゥー教の儀式で負ったという腹部の傷跡を見せたがる「ペペ」は、そのロナウドのけがが自身の魔術によるものだと確信している。

 ロナウドに対する次なる手段として、レアル・マドリードのユニフォームを模した白いシャツとパンツをはかせたロナウドを示す黒いブードゥー人形がまもなく用意されるいう。「ぺぺ」はその人形を針と釘で穴だらけにする前にロナウドの復調を待つと話し、次の標的について聞かれると「ロナウドの右ひざだ」と答えた。

 「ペペ」のかけた魔術に関してロナウドは公にコメントしていないが、その母親であるドロレス・アヴェイロ(Dolores Aveiro)さんはポルトガルで「白魔術」を用いる魔術師を雇い、「ペペ」の用いる「黒魔術」に対抗している。(c)AFP/Sebastien Guine