【6月9日 AFP】(10日記事更新、写真追加)スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)とイタリア・セリエAのACミラン(AC Milan)が8日、カカ(Kaka)のレアル・マドリード移籍で合意したと発表した。

 27歳のカカはレアル・マドリードと6年契約を結んだ。両クラブは認めていないが、移籍金は6500万ユーロ(約89億円)と報じられている。

 カカの移籍金が6500万ユーロであれば、レアル・マドリードが2001年に元フランス代表ジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)氏の獲得に費やした7500万ユーロに次いで移籍金史上2番目の高額となる。

 2010年サッカーW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)南米予選のパラグアイ戦を10日に控えブラジル代表に合流しているカカは8日、レアル・マドリードのチーム医師ファン・カルロス・エルナンデス(Juan Carlos Hernandez)氏、ブラジル代表のチーム医師ホセ・ルイス・ロンコ(Jose Luiz Ronco)氏の立ち合いの下、母国でメディカルチェックを受けていた。

 レシフェ(Recife)で会見したカカは「(ミランに)残りたかったが、世界的な経済危機が今回の決定に影響した。ミランを離れるならレアル(・マドリード)しかないことは分かっていた。欧州とスペインでチャンピオンになる新生レアル・マドリードの一員になる。僕にとっては新たなチャレンジであり、全ての期待に応えることは十分なモチベーションになるだろう。クラブの歴史の新たな1ページを刻む手助けをしたい」と語っている。

 レアル・マドーリードのフロレンティノ・ペレス(Florentino Perez)新会長は、ジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督の就任1年目でリーグ戦、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2008-09)、スペイン国王杯(Copa del Rey 2008-09)の3冠を果たしたFCバルセロナ(FC Barcelona)からの覇権奪回を可能とする「スペクタクルなチーム」を築くと宣言し、補強に向け2億ユーロ(約280億円)の資金を準備している。

 ペレス会長は、前回レアル・マドリードで会長を務めた2000年から2006年にジダン、デビッド・ベッカム(David Beckham)、ロナウド(Ronaldo)らスター選手を引き抜き「銀河系軍団(Los Galacticos)」を築いた。

 カカは2003年にブラジルのサンパウロFC(Sao Paulo FC)からミランに移籍し、リーグ戦で70得点、欧州チャンピオンズリーグで23得点を記録した。(c)AFP