【6月8日 AFP】スペイン1部リーグ、FCバルセロナ(FC Barcelona)のホアン・ラポルタ(Joan Laporta)会長が7日、選手の移籍金高騰の危険性について言及し、レアル・マドリード(Real Madrid)を暗に批判した。

 ラポルタ会長は「選手獲得に行き過ぎた金額を支払わなければならない状況を避けられたらと願っている」と語り、バルセロナはこの件に関し「分別を持ち」、「冷静で」あり続けるとしている。ラポルタ会長の発言は、新選手獲得に巨額資金を投じるレアル・マドリードの計画に対して間接的に言及したとされている。

 レアル・マドーリードのフロレンティノ・ペレス(Florentino Perez)新会長は、覇権奪回に向け、2億ユーロ(約280億円)の資金を準備していると言われおり、レアル・マドーリードはACミラン(AC Milan)のカカ(Kaka)獲得のために6500万ユーロ(約89億万円)を提示したと憶測されている。これに対し、ミランのオーナーを務めるシルビオ・ベルルスコーニ(Silvio Berlusconi)伊首相は、前週に何の決定もないことを強調し、カカがミランに残る可能性を示唆している。

 5月にペレス新会長は「一流の選手が揃う華やかなチームを築く」ことを約束し、新選手には「レアル・マドリードの全ての試合を魅惑的なランデブーに変える」選手が含まれることを誓っていた。

 一方、ラポルタ会長はクラブが「タイトルにハングリーであり続ける」ためにチームを強化することを約束している。(c)AFP