【6月1日 AFP】スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)は1日、会長選立候補の届出期限内に他の候補者の立候補がなかったため、フロレンティノ・ペレス(Florentino Perez)氏が会長に決定したと同日未明に発表した。

 レアル・マドリードは、立候補の届出期限が終了した1日の午前0時過ぎにウェブサイト上に声明を掲載し、ペレス氏が同日午後1時に本拠地サンチャゴ・ベルナベウ(Santiago Bernabeu Stadium)で正式に会長に任命されると発表した。

 ペレス氏に対抗し、複数の立候補者の出馬が見込まれたが、出馬を辞退する候補者や、クラブ側から立候補の条件とされた5740万ユーロ(約77億円)の銀行保証を取りつけることができなかった候補者もいた。

 ペレス氏が会長を務めていた2000年から2006年までの間、チームはスペイン史上最高の成功を収め、世界で最も裕福なクラブとなった。

 ペレス氏の下で「銀河系軍団(Los Galacticos)」と呼ばれたレアル・マドリードは、ジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)、ロナウド(Ronaldo)、ルイス・フィーゴ(Luis Figo)、デビッド・ベッカム(David Beckham)らを擁し、国内リーグを2度制し、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)も制した。

 ペレス氏は5月14日、「ドリーム・イズ・バック」というスローガンの下、出馬を正式表明し、自身が構築しようとしているのは世界屈指のチームだとした。ペレス氏は「一流の選手が揃う華やかなチームを築く。我々は確かで安定したスポーツ・プロジェクトを用意しており、これにより全てのレアル・マドリードの試合が魅惑的なランデブーに映るようフットボーラーに訴えることができる」と語っている。

 ペレス氏は獲得候補選手の名前を誰一人と口にしていないが、スペイン国内ではビジャレアル(Villarreal CF)を率いるマヌエル・ペジェグリーニ(Manuel Pellegrini)氏がフアンデ・ラモス(Juan de la Cruz Ramos)監督に代わってチームを指揮すると報じられている。また、ACミラン(AC Milan)に所属するカカ(Kaka)の獲得も報じられている。

 国内のメディアは、2009-10シーズンにはクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)、シャビ・アロンソ(Xabi Alonso)、フランク・リベリ(Franck Ribery)らがレアル・マドリードの白いユニフォームを着るとも繰り返し報じている。(c)AFP