【5月5日 AFP】スペインメディアは4日、レアル・マドリード(Real Madrid)のフロレンティノ・ペレス(Florentino Perez)元会長が正式に会長選挙への出馬を表明すれば、当選する見通しであると伝えた。

 ペレス氏は2000年から6年間にわたり会長を務め、その間にチームはジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)、ロベルト・カルロス(Roberto Carlos)、デビッド・ベッカム(David Beckham)らを擁し「銀河系軍団」と呼ばれていた。

 ペレス氏は5月14日までに出馬を表明することが見込まれている。

 ペレス氏は6月14日に投票が予定されている会長選を前にこれまでのところ一切の発表を避けているが、メディアはチーム状況がペレス氏の当選を示していると報じている。

 2日にホームでFCバルセロナ(FC Barcelona)に喫した屈辱的な敗戦(2-6)に今でも揺らいでいるレアル・マドリードは、4試合のリーグ戦を残し、首位バルセロナに勝ち点7差をつけられている。

 スペインの2大スポーツ紙、マルカ(Marca)とアス(AS)は4日、ペレス氏の会長就任によるチームの変革を特集し、代表的なものとしてマルカ紙はクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)、カカ(Kaka)、セスク・ファブレガス(Cesc Fabregas)、シャビ・アロンソ(Xabi Alonso)の獲得を伝えている。

 これに加えてアス紙は、ダビド・ビジャ(David Villa)、ダビド・シルバ(David Silva)、さらにフランク・リベリ(Franck Ribery)の獲得を報じている。

 両紙はペレス氏の会長就任を確実視しており、ともにペレス氏の右腕には同クラブの元スポーツディレクター、ホルヘ・バルダノ(Jorge Valdano)氏を起用し、ジダン氏も重要な役職に就くと伝えている。

 また、アス紙はペレス氏がACミラン(AC Milan)のカルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)監督の招聘(しょうへい)を見据えていると伝えている。一方、マルカ紙は同氏がアーセナル(Arsenal)のアーセン・ベンゲル(Arsene Wenger)監督の招聘に動いたとしている。(c)AFP