【8月28日 AFP】スペイン1部リーグのバレンシア(Valencia CF)は27日、欧州選手権2008(Euro 2008)で得点王に輝いたスペイン代表のダビド・ビジャ(David Villa)と2014年までの契約延長に合意したと発表した。

 バレンシアのビセンテ・ソリアーノ(Vicente Soriano)会長は「欧州で最高のストライカーはバレンシアに留まる」と語っている。

 スペインのスポーツ紙マルカ(Marca)はウェブサイト版で、バレンシアはビジャにチーム史上最高となる年俸300万ユーロ(約4億9000万円)を支払うことになる、と報じている。

 ビジャは「全てを与えてくれたバレンシアと、努力を惜しまなかったビセンテ・ソリアーノに感謝している」と語っている。

 ビジャ残留の知らせは、同じリーガエスパニョーラ1部のレアル・マドリード(Real Madrid)にとっては大きな痛手となった。

 24日にはレアル・マドリードが、スペイン代表の欧州選手権制覇に貢献したビジャを獲得するため、4500万ユーロ(約72億円)を提示したと報じられていた。

 また27日には、レアル・マドリードが同じく獲得を目指していたスペイン代表のサンティ・カソルラ(Santi Cazorla)が、所得するリーガエスパニョーラ1部のビジャレアル(Villarreal CF)との契約を更新したことを明らかにしている。

 レアル・マドリードは、イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)からポルトガル代表のクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)を獲得することにも失敗していた。

 8月の初めには、多くのチームが獲得を目指していたスペイン代表のダビド・シルバ(David Silva)が、バレンシアに残留することを表明している。

 1999-2000、2000-01と2シーズン連続で欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)決勝に進出したバレンシアだが、2007-08シーズンのリーガエスパニョーラ1部では10位に終わった。それでもスペイン国王杯(Copa del Rey 2007-08)を制したため、UEFA杯2008-09(UEFA Cup 2008-09)への出場権を獲得している。(c)AFP