【4月17日 AFP】サッカー、スペイン国王杯(Copa del Rey 2007-08)・決勝、バレンシア(Valencia CF)vsヘタフェ(Getafe CF)。試合はバレンシアが3-1でヘタフェを下し、バレンシアは通算7度目の国王杯優勝を果たした。

 第32節終了時点で勝ち点39の15位と悲惨なシーズンを過ごしているバレンシアのロナルド・クーマン(Ronald Koeman)監督だが、この試合は開始11分間に奪った2点が効き、この夜は十分に勝利を味わうことができた。国王杯決勝で敗れるようなことがあれば、最近9試合で1勝しかできていないバレンシアのクーマン監督が、シーズン終了を待たずに解任されるのはほぼ確実とされていた。しかし国王杯を制したバレンシアは08-09シーズンのUEFA杯(UEFA Cup)出場権を獲得し、これまで非難を浴びてきたクーマン監督が引き続き指揮を執る可能性が出てきた。

 一方のヘタフェにとっての悲劇の夜は、ファビオ・セレスティーニ(Fabio Celestini)の終了間際の退場によって完全に幕を閉じることになった。ヘタフェは06-07シーズンのスペイン国王杯(Copa del Rey 06-07)でもセビージャFC(Sevilla FC)に決勝で敗れており、クラブは創立から依然として優勝タイトルを一度も手にしたことがない。

 ヘタフェは現地11日に行われたバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)とのUEFA杯2007-08(UEFA Cup 2007-08)・準々決勝の第2戦では、一人の退場者を出して10人になりながらも延長戦で2点を奪いバイエルンを追い詰めたが、最後はバイエルンのルカ・トーニ(Luca Toni)に2点を返されアウェーゴール数で惜しくも準決勝進出を逃したばかりで、ヘタフェとミカエル・ラウドルップ(Michael Laudrup)監督にとっては残酷な6日間となってしまった。(c)AFP